先週は従前と同様、トランプの発言により、上下する相場となりました。
トランプは週前半は米中貿易問題はあまり上手くいっていないと言った発言で下がりましたが、週中は手のひらを返したように上手く進んでいると発言し上昇、週後半は、中国との貿易協議に関して、私は著名しないかもしれない(著名しないと合意とはならない)という発言をし、その都度ドル円は上下しました。
もう完全に嘘つきおじさんとなっています。昔からこういう癖があり、上手く言っているとか言っていないとかを日替わりくらいの短期間で発言し、相場を動かしています。
個人的には何故こんなことをするのか?はっきりと言って意味不明ですが、多分自分という存在感を誇示するためにこんなことをするのでしょう。
目立ちたがり屋という意味で、不定期にミサイルをぶっ放すこの人と頭の中身は同じです。発言に関してはいつもあまり中身が無いので気にしないほうが良いというのが個人的な意見です。
後先週末はアメリカの経済指標が非常に良く、発表時間の22時30分に108.9超えまで上昇しましたが、引けは108.55で終えています。
来週の相場展望
土曜日にNHKで、アメリカがEUに対する報復関税を検討しているというニュースが流れました(以下)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191207/k10012206071000.html
発動は先の話になりますが、週明けはこのニュースで反応する可能性はあります。また来週にEU側からの報復の方針が出る可能性もあります。まあ最終的な発動までは時間があるので、さほど影響がないかと思いますが、週末に円高で終えたこと、ユーロドルが下げたこともあり、ニュースが漏れていた可能性もあり、週明けはちょっと注意しておきたい事項です。
以外、来週でもっとも気になるのは、アメリカの中国に対する関税発動の件です。15日に発動予定となっている関税があります。
その点に関して、発動するかしないかが判明した際、相場が動くと思います。発動なら円高、発動しないなら円安に動くと思います。
次は12日にイギリスの選挙結果が出ます。出た際、イギリスに有利になるのならポンド高、不利になるのならポンド安となると思います。現段階では選挙の事前予想など(イギリスに有利に動く)から、ポンドが買われています。また大半の予想はポンド高です。
参考まで(個人的には選挙は水物。丁半ばくちみたいなものなのであまりおすすめしません。巻き込まれたくない方はポンドを持たないことをおすすめします。)
それ以外では。ユーロとアメリカの政策金利の公表が予定されています。
アメリカ、ユーロ共現状維持予想なので予想通りなら、相場はあまり動かない予定です。
個人的には新しいユーロのラガルド総裁がどんな発言をするかに注目しています
来週の展望まとめ
来週の1番の注目材料は、15日に発動予定の中国に対する関税が、発動するかしないかです。
来週中には結果が出るだろうと思います。
結果ですが、対象が第一弾の関税に関してのみとなれば、そこそこの値動きの範囲に収まると思いますが、最近の流れを見ると、関税発動→中国が報復→トランプ激怒で感情に任せためちゃくちゃな発言→割と大きく動く。
となるパターンもあり注意が必要かと思います。
とりあえず今迄の米中の過程を見る限り、関税は発動しないだろうと言われており、それもあって円安に動いてました。また客観的に見ても両国の協議結果を判断すると、関税発動とは言い難い状況にあるのも事実。よって発動無し→若干の円安が予想だったのですが、土壇場でトランプが発動するかもしれない的な発動をしています。また為替も円高寄りになっています。
なんで64か、73ぐらいの割合で発動無しと、発動無しの方が、普通に考えれば可能性は高いと個人的には考えています。
次はイギリス選挙。結果次第で相場は反応するでしょう。私はやるつもりは全くありませんが、丁半博打が好きな人は、買うか、売るかにかけてみるのもアリです。どっちかに動く可能性が高いとみています。選挙結果は、日本時間で13日午後には判明するだろうと言われてますが、仕込む方は結果が出る時間に相場に張りついていた方が良いです。
結果が良く上がっても、ある程度まで上がったら、利食いが入り、何故か下がるパターンもあります。
逆も勿論あります。なのである程度は見ておかないと、せっかくの利益が減る可能性があります。
年末のこの時期なんで、基本的に相場をかき乱すような事は避けるのが一般的な考えです。
但しトランプとイギリス選挙だけは例外
逆に言えば、トランプ、選挙以外は動きにくい状況になると見ています。アメリカの指標公表なども控えているので、各国で公表予定の経済指標は各人でご確認願います