2月15日、岸田首相が、【金融政策の具体的な手法は日銀にゆだねられるべき】という発言をした。以下はそのDMMFXで掲載されたニュースのソースだが、実は岸田首相は円安反対という主張を繰り返していて、今回の日銀の候補も、YCCを変更する可能性が高いといわれている、岸田首相の懐刀と言われていた山口氏を推奨して候補にしていた。山口氏が日銀の総裁になった場合はその関係から円高に動くといわれていたのだが、結果的に山口氏も総裁職を受けないという返答になったと伝えられている為、岸田の思惑が消えた。
でもってその後も岸田は円高推奨をするのかと皆考えていたのかと思うが、以下のニュースを見る限りではその点について以前のような強めの意思は無くなったのではないかと見受けられる。
ただ岸田氏の場合は発言が本当にコロコロと変わる。昨日こうします!と言っていた事を、翌日にやりません!と平気で言ったりする人だ。だからどうなるのかは分からないが、今FXの間で一応注目すべきポイントとして、日本がこれから金融緩和を継続するのかそれとも引き締めに動くのかというポイントがあるが、その点に対して、岸田は引き締め派で、財務省もどちらかというと引き締めよりに近いような発言が多かったが、一応岸田はそのスタンスを降りたように思える。
今後は新総裁の植田次第になりそうだ。一応表面的には上記ととらえる人が多いと思うが、植田は岸田が連れてきた人なので、今度は植田の言うことによって相場が動く可能性が出てくるという話になる。一応植田は緩和継続という話をしたので、今のところは円安要素が強い発言となっているが、今後は彼のいうことに注目が集まるのではないかと思う。
とりあえず今の相場はこういった点を徐々に織り込んでいるような状況で値動きが激しい。
この事に関しては、日本の景気が回復傾向にあるというのが確実になるなどすれば、ある程度の方向性が見えると思うが、今のままではちょっと難しいだろう。
日銀は景気を左右する金利を決める機関だが、今の経済状況では行動したくてもできないというのが本音だと思う。
まあそう考えると国が不安定な状態だから、FXも不安定な値動きになっているといえるが、今はこんな状況ではないかと個人的には感じている。(1部では日本の経済力が地に落ちているといわれている通り、今の状況は本当にヤバいということに変わりはなく、マジで官民共同でこの課題に取り組まないといけないと思うのだが、現実は違ってしまっているのだが)
それと今回の記事は、買えとか売れとかという示唆のために書いたわけではない。本来なら若干の円安い要因になるのだろうが、岸田の場合は発言がころころと変わるので、懐疑的になってしまうからだ。(そんな首相なので、分かっている人はこの発言を材料視しないと思うので、スルーでも良いかと思うが、今の相場状況で安易な円買い(今133付近だが)は個人的にはやりたくないのが本音)
ただ個人的に割と大事なことに関してここまでコロコロと主張を変える今の首相に少し驚きを隠せずに書いた。多分だが、何も分かっていないのに、世論に押され、こうしなさい!みたいな軽口を平気でたたくものの、再度世論などに質問された際にこたえることができず、結果的にこうなってしまうんだと思う。
岸田首相の場合は思い付きの発言が多く、その撤回も多いと思うが、個人的にはこんな人が首相をやっていていいものかと感じてしまう。