FXのマクロ系って何だか分かりますか?
FXのニュースを見ていると、「マクロ系の買いが出た」とか、「USDの118円にマクロ系の売り」なんてニュースが流れます。
実はこのマクロ系というのは、結構大きな集団なんです。
今回はこのマクロ系についての意味と、マクロ系というニュースが流れた場合の相場の流れと、ヘッジファンドについて紹介します
FXのマクロ系とは
1月3日午前5時22分、以下のニュースが流れました
119.00円 | 売り厚め・超えるとストップロス買い、OPバリア観測 |
---|---|
118.00円 | 売りマクロ系ほか |
117.80円 | 売り |
117.60円 | 1/3 5:00現在(高値117.66円 - 安値116.75円) |
116.00円 | 買い |
115.00円 | OP3日NYカット非常に大きめ |
1月3日午前5時付近のUSDの価格が、117.66円である時に、その価格の上下に対する要因を掲載したニュースです。
ここの118円の所に、売りマクロ系ほか
と記載があります。
ニュースにまで出てくるこのマクロ系というのは、マクロ分析によって相場を分析し、それにより投資をしているファンドになります。今回はそのマクロ系ファンドが、118円に対して売りを入れているというニュースです。因みに、ファンドとは、富裕層などから、私的に資金を集め、FXなどに投資する集団を言います。まあプロの投資集団と考えておくとよろしいかと思います。
このマクロ系ファンドの投資スタイルは、基本的には経済的要因を考えたファンダメンタルズ分析を行い、将来の値動きを見据えた売買をするという特徴を持っています。今回の場合、マクロ系ファンドが118円に売り注文を出しているので、この118円という価格は、現状の経済を分析すると高い。ここまで来たら売りという判断をしていると捉えることができます。
またこのマクロ系ファンドは、上記分析により、投資スタンスが決まると、投資資金を積み上げてくるという特徴があります。
例えば上記の例で118円にマクロ系ファンドの売りが出ていますが、仮に118円になり、マクロ系ファンドの売りが成立したとします。その後価格が伸びて、118.2円になった場合、マクロ系ファンドは118円では売りと考えているので、それより価格が上がると、再度売りで入ってくる事が多いのです。
簡単に言うと、一度決めた投資スタンスに対して、しつこい投資を行ってくるのが特徴です。
FXのマクロ系が出た時の相場の流れ
FXのニュースで「118円にマクロ系の売り」というニュースが流れると、市場参加者はそのニュースをどのように捉えるでしょうか?
マクロ系ファンドというのは、経済的要因を考えた上で価格を判断している集団です。
マクロ系ファンド自体が投資のプロであり、尚且つ今後の経済要因を踏まえて投資をする集団です。
その集団が出した答えが、118円になったら売り(118円は高い)という意味です。
このニュースを見て、大半の市場参加者は、118円は高いと考えると思います。
マクロ系ファンドが118円を売りと言っているのだから、それに乗っかってみよう。という考えです。
またマクロ系ファンドは比較的しつこい投資をしてくるので、仮に118円を超えても、再度マクロ系の売りが出てくる可能性が高いため、そういう意味でも期待ができます。
そうするとこの価格が意識され、その価格まで上がりにくくなるという市場心理がはたらく事が分かります。
※世の中は常に動いています。この瞬間にも相場を左右する出来事が起こっている可能性があります。ニュースはあくまでその時点では有効ですが、将来的なものまでは分かりません。簡単に言うと、ファンドの見解も日々の出来事によりコロコロ変わる可能性が大いにあります。その事に関しては、十分にご留意の程、お願いいたします。
FXで有名なヘッジファンドとは?
FXで流れるニュースには、マクロ系ファンドの他、モデル系ファンドというのがあります。ニュースになるのは、大体この2つです。そしてこの2つのファンドが有名です。今回はもう1方のモデル系ファンドについて紹介します。
このモデル系ファンドも、マクロ系と同じように、「118円にモデル系の買い」などという形でニュースになります。
このマクロ系ファンドとモデル系ファンドというのは、実はどちらもプロの投資集団です。ただ、投資スタンスが異なるのです。
モデル系ファンドというのは、コンピューターや数学的な観点から相場を機械的に分析すると共に、投資家の投資傾向や心理状態なども考慮したアルゴリズムという手法でシステム投資を行っているファンドです。
別名で、アルゴリズム取引とか、コンピューター投資とか言われたりしています。
このモデル系ファンドの取引は、短期集中型のトレードを行う場合が多く、相場を一方的に進めるような動きを見せたかと思えば、今度は一気に反対方向へと引っ張るようなトレードをしたりします。人間の心理状態を分析したコンピューターにより制御された投資法で、経済的分析とか将来的な価格の変動というのは考えていません。
このモデル系ファンドは、買いと思ったら、すぐに売りなど、売買スタンスがコロコロ変わる事も多く、ついていくのは危険です。
またモデル系ファンドのニュースが流れるときは、相場が飛んでもない価格まで引っ張られることがあります。
その為、基本的には証拠金を多めにして、静観しているのがよろしいのかと個人的には考えています。
※投資は自己責任でお願いします
昨年はイギリスのEU離脱、トランプ次期大統領と激動の一年でした。
今年はどうなりますかね。
応援しておきました。ポチッ
矢田様
コメント頂き、ありがとうございます。
御ブログにつき拝見させていただきました。
やはり結果が伴っているトレードというのは魅力がありますね。
今後も常勝を期待しています。
これからもよろしくお願いします。