7月18日からのドル円相場展望だが、結論から言うと21日までは下がりやすいのではないかと考えている。一応前週の水曜日のレートである136.8-137.8ぐらいまでは落ちる可能性が高いと思う。
理由だが、前週木曜日にドルは大きく上昇したのだが、この理由は、経済指標が良かったからだ。良好な結果を受け、指標発表前までは0.75%の利上げだと考えられていたのだが、この良好な指標結果なら1%の利上げになると考える人が増えたのでドルは上昇したのだが、実はこの数値は事前にアメリカ側からリークがあった。「木曜日に発表されるCPIは以上に高い数値になるが、その内訳の大半はガソリン価格の高騰で、これはすぐに収まる」という報道がなされている。
もうちょっと平たく言うと、「木曜日に発表される指標の数値はいい数値が出るけど、中身がない数値(参考にならない)だよ!」という意味だ。
しかし市場はその良好な結果通りに反応したが、個人的にはこの上昇はアルゴリズムではないかと思っている。
一応金曜日は今までの相場とは全く異なる値動きをして1日を終えている。(数字に反応してしまうアルゴを切ったのかのような動きに見えた)
それと21日までと書いたのは、21日に日銀の政策金利の発表が控えているからだ。
大きなサプライズは期待できないものの、さすがに140円近くになっているレートを見ると、何か発言があってもおかしくなく、この警戒感から、その日までは上値を目指すのはやや劣勢なのかと思う。
ちなみに12日に日米金融会合のようなものが開催された際、鈴木財務大臣がイエレンに対し、ここ最近の円安は日本経済にとって厳しいというような申し入れをしていると思われる。その後イエレンが、ここ最近のドル円は2国間の金利差以上に上昇している!投機的な動きが強い!とけん制発言を出したり、木曜に発表されるCPIに関しても、数字がおかしいという一報は、鈴木財務大臣と会合をした1日か2日後には出ているので、少しは理解しているんだと思う。
また鈴木財務大臣は先週も為替が円安に進みすぎているとけん制発言を出した。発言後は20PIP程度下がった程度で、その後戻してしまったが、一応日本側の主張も円安は厳しいというような発言が目立つようにはなってきている。
そして今週はそういう事も踏まえ、円安に対してどう考えているのかという日本側の発表の機会が21日に控えている。そんな理由から、その日までは円高になりやすいのではないか?
1%の利上げを織り込んで上昇したが、今は0.75%の利上げにとどまる可能性が高いという説が有力になっているので、0.75%の利上げを織り込んでいる前週の水曜日のレートである136.8-137.8ぐらいまでは下がってもおかしくないというのが個人的な印象。
でも長々書いたけど、これはあくまで上記だけの話。ドルが買われている流れは変わりません。また為替はどうなるかは分からないので、適宜にストップ入れるとか、各自判断してやっていくのが良いかと思う。PM13:18 ドル円138.35の時に書きました。