来週の相場展望ですが、若干なりとも相場に方向感が出てきそうな兆しが見えているので、来週は動く可能性があると考えて、慎重に動向を見極めたいと考えています。
先週の相場ですが、注目のFOMCで出口戦略に関する兆候のようなものがあると評価され、ドルが買われる動きとなりました。
今まではユーロや豪ドルが買われ、ドルが売られていたのですが、その逆の動きが出てきています。
FOMCが今までの公表結果とはちょっと違う、ややタカ派よりの発言だっただけに、今後の経済指標、さらには高官発言などでさらに拍車がかかる可能性もあり、注意が必要だと考えています。
ただ今は円も強いです。オリンピック開催が決まったからか、コロナワクチンの接種が加速しているからかは分かりませんが、今のところ円が強い分、クロス円はそれほど大きな円安にはなっていませんが、この先はどうなるかは分かりません。但し、今回の流れから、確実に円安に進むのかと考えるのは個人的には疑問を感じています。
何故かというと、以前民主党の時に超円高になりましたが、日本の景気が悪くなると、超円高になったという事実があるからです。この点の細かい説明は避けますが、現段階ではまだ方向性を決めるにはちょっと早いのかなと思っており、来週の動向を見ていきたいと考えています。
来週の注目材料ですが、21日に豪小売り売上高(5月)
22日に米中古住宅(5月)、パウエル発言
23日にフランス、ドイツ、ユーロ、イギリス、米のPMI
24日に米GDPと失業保険の発表が控えています。
ここ最近の経済指標に関しては、その結果からコロナの抑え込み指数?のようなものが垣間見れるので、少なくとも以前とは状況が変わりつつあると考えています。以前はコロナ一色で動かず、また先の見通しも立たないという感じでしたが、この状況が先週のFOMCの結果発表により、若干なりとも変わりつつあるように思えます。
勿論のこと、FOMC発表時には動いたものの、その後はたいして動かずという状況には変わりないので、まだかもしれませんが、全く動かなかった相場、参加者が減っていた相場が、少しづつですが、以前のような回復傾向になってきているのかなという感触を先週は感じましたので、来週はそれが出てくるかというのを楽しみながら見ていきたいと考えています。
それと個人的にポンドは全然やっていませんが、ポンドに関しては、悪材料出尽くしと捉える(買い)人もいますし、アイルランド問題がまだ解決しておらず、EUとの協議が難航する可能性があるという見方で売りととらえる人もいますが、このコロナの抑え込みに関しては、イギリスかアメリカのどちらかが頑張っていると評価されています。
またイギリスは貿易に関しても頑張っており、日本もイギリスの鶏肉を輸入するとニュースになっていますが、EU離脱→コロナ→コロナ収束の動きの中で新しい船出となっている国ともとらえることができます。
EUを離れ、これから色んな国との貿易を含む外交を模索していくイギリス。
通貨の上下ではなく、そういう意味でのイギリスに興味が持てるようになると、通貨に関しても分かるようになる。強くなっていく。そんな気がします。
まとめ
先週は相場のニュースなどから、コロナが抑えられており、未来の明るい展望が少しですが、垣間見えた気がします。それは今まで何回もFOMCがあったのですが、その都度ほぼ無風だったのが、今回はある程度動いたという事実からも、相場関係者ともども、将来に見通しが立ったという証でもあります。
未だ全く動かない相場が継続していますが、世界はコロナに立ち向かい、少しずつ良い状況に向かって進んでいます。日本は遅々として進まず、何をやっているんだという感じですが、この思考回路でいるとFXでは取り残される気がするので、来週からは頭を切り替えていくようにしたいと考えています。