4月10日からのドル円相場展望だが、水曜日、木曜日、金曜日に公表される米指標の結果次第ではドルが大きく動く可能性がある。経済指標の結果は読めないので、その時間帯を注意してトレードすることになると思う。
またそれ以外では、月曜日に新日銀総裁の植田の所信表明が予定されている。さすがに明日の所信表明で大きな事を言わないとは思うが、その点も本人次第というところがあるので、一応頭に入れておいた方がいいかもしれない。日本人の多くはスルーするとみているが、海外勢はどうか分からない。ただ仕掛け的な売買が出たとしても、本人は何も言わないと思うので、その点は個人的には大丈夫だろうと思っている。
後月曜日はユーロとポンドがイースターマンデーで休場。NYはやるが、ロンドン、ユーロ時間は閑散とすることが予想される。
先週の概況
先週は公表された米指標が立て続けに悪かった。月曜から木曜まで悪い指標が続いた。ちょっと前までの経済指標に関して言うと、良い結果も悪い結果も混在しているような状況だったので、今回もそう考える人が多かったが、何1つ良い結果が無かったことと、少し前の銀行破綻などの影響もあり、アメリカ経済がそう悲観となり、ドルが売られたが、金曜日の雇用統計は結果が良く、少し戻して終えている。
ただ金曜日は東京以外休場だったので、月曜日の窓からおそらくだけど動く可能性が高いと思う。一応月曜日の初動は上だと思っているが、雇用統計自体は遅行指標といわれている。少し前の情報になるので、その意味でどこまでポジティブに扱われるかは疑問だが、普通に考えると上がる要因になると思う。
月曜日が欧州休みなので、NYの反応見て、火曜日から欧州も参戦なので、火曜日から本格的な相場になると思うが、総じて指標発表までは動きにくい状況になるかと思っている。
先週の値動きを見ても思ったが、マーケット参加者は、今はどっちの方向かを決めにくい状況にある。なので、指標など、相場を動かすものが出てこない限りは動きにくそうな印象を持っているが、今週は水曜日から指標の発表が予定されているし、注目されている指標なので、その際は動く可能性があると思う。
まだまだマーケットがざわざわしている感じがする。こんな時は小ロットとか、短期でやるとか、その程度の取引で良いかと思っている。相場がもう少し落ち着いてくれるとありがたいのだが、ここからは想像だけど、FRBもまだ銀行破綻の影響があるとの認識で、発言を控えているのではないかと思っている。先週はリスクオンと書いた。実際にそうなっていたが、本格的なリスクオンにはなっておらず、先週の悪い指標で、再度市場が不安定になったと思う。まずは市場が落ち着き、そのタイミングで出る発言などを意識し、その後が本格的な相場になるのではないかと思う。そういう意味で来週の指標で再度大きく動くのか?という点に注目が集まっているように個人的には考えている。