2018年のパチスロ打ち納めは、12月31日の大晦日。
その日は用事で、あまり行かない街に来ていたので、打つ予定は無かったのだが、2時間程度空き時間が出来、町をウロウロしていたら、パチンコ屋が見えたので、気づいたら入店していた。
2階建て、一階がパチンコ150台程度、2階がパチスロ100台程度の店。5年以上前になるが一回だけ過去に打った事がある店だった。
外階段から2階のパチスロコーナーへ入る。
2時間程度しか打てないのでジャグラーコーナーへ向かう。向かう途中にパチスロコーナーをザーッと見るが、人っ子ひとりい居ない。
山手線駅前徒歩1分の場所にありながら、あまりにも人気が無い店だった。
しかしジャグラーコーナーに着くと、その島にだけ、5人の客が居た。
皆かなり年配の方々ばかり。1人50代のおばさんが居たが、後は平均70以上の高齢者に見えた。
自分が島に入ると、皆が一斉にこっちを見る。
おそらくだが、皆常連客なのであろう。そして相手からしてみたら自分は全く見たことが無い客。だから「なんだこいつは?」という眼差しで、こちらを観察しているのであろう。
ちょっと嫌な感じがしたが、時間が無いので打ちたい台を探す。
台のラインナップは、以下のようなもので、ジャグラーが揃っていたが、自分が打ちたいマイジャグは、1台しか空いてない状況だった。
アイムジャグラーEX(空き)
ミラクルジャグラーK(空き)
アイムジャグラーEXAE(空き)
みんなのジャグラー(空き)
ゴーゴージャグラーKK(空き)
ニューアイムジャグラーEX‐KA(空き)
ジャグラーガールズ(空き)
ハッピージャグラーVII(空き)
マイジャグラーIII(1台だけ空き)
ファンキージャグラー(客)
マイジャグラーIV(客)
しかも隣に50代ぐらいのパーマをかけた、いかにも水商売系みたいなおばさんが座っていて、タバコをぷかぷかとふかしていた。
普段なら座らないシチュエーションだが、殆どの台が朝1台という状況の中、何か打つとしたら機械割りが高いマイジャグ系しかない。自分の選択肢は其れしかなかったので、嫌々ながらも着席した。
朝100開店程度回されて放置されているノーボーナスの台。
座って打ち始めようと思ったら、隣のおばさんが話しかけてきた。
「その台、昨日私が打って、2万負けた台!」
いきなりそう言われたので、とりあえず昨日の履歴を見てみる。
昨日の履歴は、総回転数820程度、REG2回、BIG0とうい残念な履歴だった。とりあえずそれを確認し、「昨日は出なかったんですね」と言った。
そうしたら間髪いれず言ってきた「今日も3千円打ったんだけど出ないのよ!」と。
ここでこのように言われ、とりあえず閉口する。
俺が打とうとしている台は、隣のパーマのおばさんが、昨日2万入れ、今日も3千円入れたという台。嘘か本当かは分からないが、履歴だけ見る限り、彼女の主張は正しい。
そんな台で俺が出したら一体どうなるのだろうか?
そんな事が浮かび、不安がよぎる。
それと同時に、何故そんな事をこれから打とうとしている自分に言ってくるのか?何が目的があるのか?
実際におばさんに聞いてみないと分からないが、おばさんはそれだけ言い残すと、自分が打っている台に集中しはじめたので、聞くことが出来なかった。
とりあえずどうしようか考えたが、このまま打たずに移動するのはちょっとおかしいので、とりあえず1千円入れてみる。
千円で35回転した。
およそ平均ぐらいかと思うが、まあまあだと思う。
「もしかしたらあるかも!」という考えが頭に浮かび、とりあえず3千円打った。
ノーボーナスだったが、回転数は115回転。
個人的には結構良いほう。手ごたえがあると感じた。
「今日は勝てるかな?」そう思い始めた時、おばさんの事は眼中になく、夢中になって回した。
結構金を入れたが、合計1万円使ったところで光る。
意図せぬ光ったので、ちょっと動揺した所、隣のおばさんがその仕草を感じ取ったのか、自分のゴーゴーランプを、覗き込む。
おばさんに遠慮などという言葉はなく、がっつりと覗き込むので頭が自分の顔のあたりまできた。
頭は洗ってないのか、非常にクサイ。
俺はここで打っている間は光る度に隣のババアのクサイぱーまの匂いをかがないといけないのか?と若干凹んだが、とりあえず狙ってみる。
何の事はないREGだった
隣のババアは無言。
とりあえず自分も何も考えず消化し、連荘を期待して打つ。
REGのコインなどあっという間に飲まれ、そこから追加投資。
回転数は大体だが平均36~8程度まで上がっていた。
個人的には高設定も期待できる回転数の為、ぶん回す。
次の当たりは追加5千円の所。
今度は動揺しないので気づかれず、即効でそろえる。
しかしまたREG
これで1万5千円使ってREG2回。
いつもの負けか?いつものパターンか?
という言葉が脳裏に浮かぶ。
負けたくは無い。打ち収めに負けたくないという気持ちが非常に強かったので、ここで再度店内を一周してみた。
回ってみて気がついたのだが、ハーデスの新台もあった。2台もあったが、どちらも1ゲームも回されていなかった。朝1出目は123だった
他にもAT,ARTなど、それなりに台のラインナップは多かったが、何せ全てが朝1台。時刻は2時を過ぎていたが、ありえないぐらい客がいない店で、朝1台からそういう機械を打つのは完全に負けを意味しているのは自分でもうすうす分かっていた。またある程度時間制限もあったので、再度打っていたマイジャグに戻る。
2度目のREGのメダルもあっという間に飲まれ、再度追加投資。
回転数はそれほど落ちなかったので継続したが、全部で2万。丁度財布から、全てのお札が無くなった所で止めることにした。
何かあると嫌なので、隣のおばさんに、「金が無くなったから帰ります」とだけ伝えた。
おばさんは何かモゴモゴ言っていたが、聞き取れず、手を振るジェスチャーをして席を立った。
やるせない打ち収め。
帰り際、バッグの中に入っていた紙くずなど、小さなごみを買い集め、ペットボトルを入れるゴミ箱に捨ててきた。
せめてもの腹いせ。俺の抵抗。
そしてトボトボと歩きながら家に到着。
ジャグラーの光が強かったのか?それとも隣のオバサンに興奮したのか?何故だか分からないが帰っても、年越しそばを遅く食べたのにあまり眠ることが出来ず、珍しくほぼ徹夜に近い新年となった。
最悪というか悲惨なうち収め。
今年は行くかどうかを考えたい