今は25日11時34分(書き始めの時間。ドルは148.947)
昨日今日とほぼ張り付いて為替を見ていて気になる点が1つ。
ドル円は149円あたりで、それ以上上に抜けないように、日銀側が防衛売りをしているのではないか?と思われるように感じています。
昨日は東京時間は148.9付近を何時間もいったりきたり。欧州時間でうわ抜けして、149.461まで上がりましたが、ここからは介入?っぽい下げで25日午前中は149前後で落ち着いています。

ここ最近のFXニュースを見ても、財務省、岸田が頻繁に過度の円安反対と発表している通り、円安を嫌っているのは分かりますが、日本が手持ちの外貨でそのラインを抑えたとしても、いつか弾切れになるのは目に見えていることです(スワップ協定があるので、実際ドルは無限で調達できますが、万一それをやり、それ以上の上昇があった場合はかなり困ることになる)
なぜここで抑えるのか?普通に考えると、そろそろドルの天井が近づいているので、ここで売っている。これ以上の上昇はないことが確定しているから売っていると考えることが推測できます。
実は早朝も、ほんの少しネガティブな米住宅関連のニュースが流れています。日米金利差を考えると、買いで入りたい人の方が大半のように思いますが、もうそろそろ買い勢の潮時が近づいているのかもしれません。因みに日本とアメリカはずぶずぶだと思います。それなので、今週これから発表を予定されている指標に注意しておいた方がいいでしょう。万一今週に下落した場合、来週はFOMCです。そこで今後の利上げに対する見通しなどでネガティブが出ると、調整となる可能性があります。ただ下がっても今の状況だと買いが入るはず。140円台は固そうに感じます。ただそういう状況にあるにも関わらず(通常じりじりと上昇していっても良いのにも関わらず、昨日から上記箇所で止められ、欧州時間からも149.461から大きく下落し、その後止められている動きをみると)の状態をみて、今日もNYが上がらない(上がっても最終的に落とされるなら)上記の思惑が懸念されます。一応注意までに書きました。今ドル円をやるのなら、IFD注文で、ある程度下に買いの指値を入れ、決済指値も同時に入れて放置というのが良いのかなと個人的には考えています。(指標時は避けますが)大きな悪材料や方向転換が無ければ通常はジリ高が優勢かとみていますが、12月の利上げが検討されるという発言があった点について、相場は織り込み始めているのかもしれません。12月利上げならジリ高の可能性が高かったが、12月検討という話なので、この辺で値動きが落ち着いてくる(買いと考えていた人が、買ってもこのレベルという考えになり、この点で買い勢力が積極的に買わなくなる)のかもしれません。
10月24日からのドル円相場展望だが、普通に考えると147円台を買えるなら、買うのが妥当だと思う。ただ、ちょっと買うのが怖いという人は、月曜日丸々1日様子を見てから、その後に入るのが無難だと思います。
基本的には月曜日からドル円は再度ジリ高になると思われます。11月8日は米中間選挙の日になりますが、この日にドル円が高いことは、今の政権にとっては好ましい出来事と考える人が多いので、その日に向けてドル高になっていくのかと考えていますが、以下の下げ相場への注意点もありますので、この点を踏まえてトレードするのが良いかと考えています。
先週の状況
先週もドル円は上昇傾向にありました。日脚で13連続陽線を記録したことからも、ずーっと買われていたことがお分かりいただけると思います。ただしそれが続いたのも22日金曜日の21時55分まで。21時55分ぐらいからドルは売られ、その後日銀の介入が入り、1日で最大7円程度下落したのですが、その理由が重要です。
まず21時55分の下落ですが、これはWSJ(海外のニュース)が、「アメリカは11月に0.75の利上げを実施するが、12月以降の利上げは未定」といった報道で売られました。これ以前は、11月12月の利上げは確定。さらに来年の利上げも想定され、それを織り込んでドルは上昇していたのですが、利上げが減るという話なら、当然のごとく売られます。
そしてその売りの流れの途中で日銀が23時ごろに参戦し、ドル円は大幅に下落して終えています。
自分は21時55分ぐらいの値動きは実際にリアルレートを見ていましたが、ユロドル、オージードルなど、ドルがらみの通貨ペアが軒並み一気に50pip程度数分で上昇したのが印象的でした。
今のドルは利上げ説により買われている一面があります。その利上げが打ち止めとなる話が上がった際は、今まで買われていたのが大幅に吐き出されます。異常なスピードで上げてきた一面があるため、このようなニュースが流れると、落ちます。また24日の週もこのようなニュースが流れる可能性もあります。
それに加え、日本の為替介入が中途半端な形で終えています。介入開始が23時。介入終了が不明です。自分は土曜日の4時に目が覚めそこから2時間レートを張り付いてみていましたが、5時台でも大きな売り玉により、相場が押し下げられていたので、月曜日の朝から再度介入が始まる可能性も否定できません。
それと月曜日というのはこの前のイギリスのトラスショックがあった日。それに加え昔から休み明け相場は何かと狙われやすいという印象が個人的には非常に強いので、月曜は開始前からレートをチェックしておくのが無難だと思います(大幅な変動があったら、指値などをずらして利益を最大化するため)
あとこれは憶測になりますが、心配なのは共和党の仕掛け。
イギリスのトラス首相が退任に追い込まれたのは、トラスショック(減税発言で為替が1日で大きく動いてしまった)が一因ではないかと思います。まだ30代の首相。自分の発言により、為替がどう反応するかなんて分からないはず。この辺は取り巻きがちゃんとアドバイスをするなりして、変な発言は表に出さないようにしないといけないのですが、それが出来ていなかったのは、誰かにはめられたとしか思えません。誰がはめたのかというと、元首相側にどっぷりの人たちでしょう。
急に首相が入れ替わり、今度の首相は女性で正義感がありそうな人。その人に変わったとたん、自分の椅子が危うくなる→早く引き下ろして、自分が安定的に職に就ける首相になってもらおう。そう考える腐った官僚の存在があったのかと思いますが、今回のアメリカ選挙も、今の民主党を変えたい共和党(ホワイトカラー側で、金持ち集団といわれている)が、選挙前に金の力で為替の暴落を引き起こし、金融ショックのようなことをすると、バイデン政権の支持率は下がります。トラス首相のように、そういう事態が起こらない可能性は0ではなく、やるのなら中間選挙前の時期になります。
この点もちょっと心配です。それとこれは空想ですが、もし共和党側が大きく仕掛けるのなら、今週はジリ下げにして、翌週の月曜日の薄商いの時間(オセアニア時間とか、円高を切望している政府がいる東京時間)に一気に落とす可能性もあります。
今週は普通に考えればじり高ですが、もしジリ安になっていった場合というのは、このような可能性に注意しておく必要があるかと個人的には考えています。
来週の戦略まとめ
来週もっとも気を付けるのは2点。
1,日本の為替介入が終わったかという点(開始から大きな下落にならないかをチェックし、万一下落が出ているようなら、落ちきるまで様子を見る。また金曜日の介入前は、毎日のように鈴木財務官が為替を監視しているというコメントが流れたが、その点もチェックし、再介入の可能性を想定する。一応金曜日は148.453で再度売られているので、ここを超えるかを見ている人が多いと思う。超えたら買いと考える人が多いかと思うが、介入をするのなら、超えて買いが集まった瞬間を待って落とすのが効果的。どうなるかはわからないが。)
2,アメリカの利上げピーク説が流れるかをチェック(これが流れると為替はドル売りに傾くと思われるので、すぐに分かります。但し下がってもドルの金利は高いので、140円台は固そう。必ず買い圧力が出てくるような状況にあります。なので、下がったら下がりきったところで買うみたいな感じで攻めるのが良いかと思います。出るならNY時間を予想)
それ以外ではアメリカGDPやPCEの発表。それと27-28は日銀の発表も控えています。
この点も結果次第で動くでしょう。個人的に心配なのは、黒田さん。金曜日は12時か15時30分ぐらいはレートを見ておいた方が良いかと考えています。
それと介入に関するニュースが流れています。またそれらの報道によると、金曜日の下落は介入によるものなので、すぐに戻るという報道になっていますが、厳密に言うと、日銀の介入は23時からやったとあり、その前のWSJの報道で売られているのですが、その点が盛り込まれていません。多分分からないからだと思います。
とりあえず明日からは朝から早朝の窓前のレートチェック。その後は東京時間の値動きを見て、その後東京時間と比較して、欧州、NYがどんな感じで動くのか?素直にそれに乗っていくのが無難かと考えています。