1月16日からのドル円相場展望だが、先週も相場を注視し、色々と考えてみたが、結論から言うと様子見が無難だと思う。
一応おさらいまでに今までの流れをチェックすると、12月末付近に黒田総裁がYCCを変更したことにより、大きな円買いが発生→その発言の真意は引き締めではないというアナウンスを黒田氏が出したが相場はさほど反応しないで終了→年明けに入り1時的に円安の流れになる局面もあったが、来週18日に予定されている日銀の発表に合わせ円が買われる動きが強まってきている。
これは何を意味しているのかというと、日本の長期金利はちょっと複雑で、日銀がその金利をほぼ強引に決めているのだが、その金利が低すぎる為、海外勢というか、マーケットは、円の金利が今よりも高くなって当然と考える人が多く、それによる円買いが起こっているのだ。
海外勢や、マーケット参加者は、1月18日に、日銀は政策を変更するだろうと見越して円を買っている。またこの週に変更がされなかったとしても、4月の新総裁誕生の際は、政策の変更が期待できる。という理由で円買いをしているというのがマーケットの主流だ。
とまあドル円に関してはこんな状況になっているので、来週の流れとしては、18日の発表時に大きな注目が集まっている。日銀が政策を変更するという発表をすれば、その内容にもよるが円買いの可能性が高いと思う。逆に日銀が政策を変更しなかった場合は、今までそれを期待して買われていただけに若干の戻りがあると思うが、どこまで、またどの程度まで戻るかは疑問だ。何故かというと、4月新総裁が誕生するので、その際に政策変更するだろうという期待が高いからだ。ただ4月となるとまだ時期早々なので、このイベントが終われば2月のFOMCまで少し相場が落ち着くかもしれないと思う。
それと18日の発表の前に、日銀側が再度何かしらのアナウンスを出す可能性はあると思う。例えば政策を変更しませんというアナウンスだったり、もし政策を変えるのならそれに近い話がなされてもおかしくはない。
後アメリカのインフレが収まるという期待感でドルが売られている流れもある。こちらは実際にどうなるかは分からないものの、高官などを含め昨年よりも多くの人が、インフレが収まっているというニュアンスの発言をすることが目立つようになった。こちらの影響もあるだろうと思う。
まあこんな状況で、どっちに動くかは予想が難しいので、個人的には完全様子見が無難ではないかと思うが、やりたい人は各自の判断でやるのが吉。