1月10日、何気なく財布の中身を確認したところ、お札は14000円。それと小銭入れに入っている小銭しかないことに気がついた。
1月7日のスロット勝負では、珍しく1万程度勝ち、財布には4万強のお金があった筈なのだが、翌日にパチスロを打ってしまい、ここで3万失った。
1回もペカらず終了。時間にして2時間も居なかったと思う。本当に何も引けなかった。
財布に4万以上入っていると、余り贅沢も言わない、しようと思わないのだが、財布の中身が少なくなってくると、何故かそれに比例して、美味しいものが食べたい、高い物が食べたいとか考えるようになる。
しかしながれ現実を見ると、でも今は財布の中身が少ないとなる。
財布の中身が少ないことを認識すると、不安が襲ってきて、とりあえずパチンコで勝って増やすか?という気分になってしまう。
パチスロを打つ為に出かける
朝9時に家を出て、9時半にパチンコ店に到着した。並びは0人。
並んで時間をつぶそうかと思ったが、余りの寒さに、近くにあるドトールに逃げ込んだ。
ブレンドのSサイズを頼む。220円。
いつもはアイスレモンティーのSを頼むが、こちらだと250円かかる。単に30分時間をつぶすだけなので、少し節約し、あまり飲みたくも無いのにコーヒーを持って席に着いた
席について近くを見てみると、8割ぐらいがサラリーマンだった。
席に座り手帳を書いている人や、打ち合わせしている人、休んでいる人もいた。
それらを見ながら、ぽまえら大変だな!頑張って働けよ!と心の中でエールを送る。
そして自分のお腹の中では、「俺はこれからジャグラーを打って、昼までに1千枚(2万円分)出す。そこで切り上げて、近くにある鰻屋へ行って、ランチのうな丼を食べる予定だ!」と。
家を出たときは、パチスロで勝てればいいなーという気持ちだったのだが、喫茶店で休んでいる時は、今日は絶対にパチスロで勝つ。今日は2万以上勝てる。今日は絶対に高設定に座れる。と変わっていた。
コーヒーを飲み干し、サラリーマンに心の中で頑張れよ!とエールを送り、10時に喫茶店を後にした
パチンコ店に到着
10時ちょっと過ぎにパチンコ店に到着。
入店してマイジャグ4の島に向かう。
客は自分1人のみ。
前日の履歴をチェックし、一番出ていなかった台に座る。それが丁度角台だったので、居心地もよかった。
実践開始
何も考えないで1千円づつ投資していく。今日は何故か低投資で当たりそうな気しかしなかったので、おざなりに、尚且つ早めに淡々と打った。閉店まで出続けたらどうしようという気持ちも少しあった。
しかし340ゲーム程度回した所で、1万円が無くなった。
時計を見たら10時45分ぐらい。
これにてお札での残金は4千円しかない。
勝負を続行したい気持ちはやまやまだが、携帯を置き、台を確保したまま一度席を立った。
店内を改めて1周してみる。
未だ客も少なく、お世辞にも出ている店には見えなかった。
5スロコーナーも見て周り、前日の履歴なども確認したが、とりあえず打てる台は無かった。
今日の残りはこの4千円で過ごすほか無く、
しかたなしにここで席を立ち店を出た。
まだ時刻は午前11時。外に出たが、外にいられる気温でもなく、とりあえず漫画喫茶に入る。
6時間滞在し、漫画喫茶を出た後は、歩いて帰ることに決めた。負けたんだから節約しないとしょうがない。
とりあえず昼に何も食べていないので、すごく腹が減っている。
松屋とか、日高屋とか、比較的安い店の前で足が止まるが、とりあえず勿体無いからと素通りするものの、腹が減ってしょうがない。
歩いて帰る途中、何度もスーパーに立ち寄った。
17時を過ぎているからか、惣菜、弁当のコーナーも値引きのシールが貼ってある商品が多い。
スーパーを見つけては入店し、惣菜・弁当のコーナーを引っ掻き回すものの、お金が勿体無いという理由で買わないを繰り返していたが、最後に入ったODAKYUというスーパーに売られていた「ホタテ飯」なるものが旨そうに見え、堪らず購入した。
殆どの人がカゴ一杯の商品を購入しているのに、自分はこれ一個だけ。レジのお姉さんがびっくりするような目で見ていた。「パチンコ負けてこれしか買えないのだろう」と思われているような気がした。
店を出たら、強烈な空腹に我慢できず、歩きながらこのホタテ飯を、手づかみで食べた。
暗闇から老夫婦が歩いてきて、驚いた目でこちらを見ていたが、あまり気にならなかった。
それよりも驚いたのは、このホタテ飯の不味さ。
空腹時に、さぞかし旨いだろうと期待して口に入れたが、思いのほか非常に不味く、1口食べただけでカバンにしまった。
家に帰るまでは少し時間があったので、途中の公園のベンチでスマホをいじくったりして時間を調整する。
季節は冬。外はものすごい寒さだったが、歩いていたせいもあり、そんなに寒くなかった。
結局途中で何回かスーパーに立ち寄りながらも、2時間近く歩いたのであろう。
1月の東京は寒い。しびれえるような寒さに耐え、適度な運動を繰り返したからか、帰宅した際は、今日1日の出来事などどうでも良くなっていた。暖を取り気がついたら就寝。
パチスロで負けてもクヨクヨしない。気にしない。
金が無くてもしょうがない。
それが一番良いことのように思えた。