6月18日から22日のFXですが、急激に円高になる場面が
計3回ほどあったように思います。
その原因は、全部トランプ氏の関税発言なんですが、
1つ目は中国に対する関税発言で大きく動く
2つ目は中国から、トランプ氏の発言に対抗するという発言で、中ぐらい動く
3つ目は、トランプ氏が、EUからの輸入車に対して、20%の関税をかけるという発言(金曜日夜だったと思う)
で、少し動く
といった結果でした。
それ以外はポンドが利上げ期待で若干動いたこと、オセアニアが巻き戻しで金曜日に大きく上がったこと
ぐらいでしょうか?(ポンドは次回8月の会合で再度利上げするかどうかになると思います。8月2日までにはっきりとしますの。
ポンドは利上げ期待で大きく上下するので、その点は頭に入れておいたほうがいいかもしれません)
やはり個人的に一番気になるのが、トランプ氏の関税発言からの貿易戦争への懸念による値動き。
先週のニュースの中でも、6月22日に、”アメリカは日本に対して、イラン産石油の輸入を停止するよう要請した”
という、いささか信じられないようなニュースが流れたことからも、もう完全に貿易戦争を前提として動いて言ったほうが、
個人的には良さそうな気がします。
さて、来週の為替展望ですが、トランプ氏の関税発動が発言により、7月6日から関税発動となることが予定されていましたが、アメリカの高官が、7月6日迄に米中通商会議を模索するというニュースが後に流れたので、それが最後の頼み綱(貿易戦争の規模が小さくなる)となりそうです。
ただこの会談に関しても、アメリカ側が、どのようにアプローチするかが問題で、我々の言うことを聞かないのなら、会談しないとかという可能性は大いにあると思われます。また今までの交渉を見ていても、アメリカは譲歩というものがほとんど見受けられないので、あまり期待しないほうが良いかと思います。
とにかく貿易戦争による値動きさえ無ければ良いのですが、これによる値動きが想定されるので、来週も相場はお休みします。
それにしてもトランプ氏には何とかしてもらいたい。ニュースでカリアゲと良く似ているといわれているけど、独裁政治という面では本当に違いないと思う。まあこんな事言っても仕方が無いけど、相場参加者からすると、やはりこの大きな値動きは厳しいものだと思います。
以下は貿易戦争に関するニュース抜粋です。
米中貿易戦争に一歩前進
当面の期限は7月6日、両国の協議の行方は世界経済を左右昨年来の世界経済は自律回復の動きが続き、世界貿易の底入れが進む好循環が続いてきた。ただし、米トランプ政権による保護主義的な通商政策による悪影響が懸念される。米国の貿易制裁措置に対して、その標的とされる中国は報復措置を辞さない姿勢を示し、貿易戦争への突入も意識された。先月の通商協議で一旦は貿易制裁は棚上げされたものの、その後行われた協議では議論が膠着化している様子がうかがわれた。
こうしたなか、米トランプ政権は中国からの年間輸入額500億ドル相当を対象に追加制裁を実施し、第1弾を7月6日付で発動する方針を発表した。これに対して中国も同額の報復措置を実施し、第1弾を7月6日付で発動する方針を発表した。米国の貿易制裁はハイテク関連、中国政府が補助金を拠出する分野が中心であり、中国の報復措置は農作物が重点化された。また、中国政府は追加的な報復措置の検討も明らかにした。
双方の輸出及び輸入額に占める対象額(約500億ドル)は決して大きくないが、米中双方の経済に様々な形で悪影響を与える可能性は大きい。また、中国の輸出鈍化はわが国をはじめアジア新興国の対中輸出に玉突き的に下押しすることも予想される。世界貿易の萎縮は世界経済の重石になる最悪の事態も懸念される。時間的猶予はあるが、最悪の事態を想定して、金融市場の動揺が新興国に与える悪影響には注意が必要である。
その後、以下のニュースが流れたので、7月6日迄が焦点になりそうです
米国家経済会議(NEC)高官
「7月6日までに、米中通商会議の開催を模索する」
後、相場を大きく左右するトランプ氏の関税発言ですが、その裏にあるものについて、個人的な見解を書いておきます。
トランプ氏の関税発言の裏にあるもの
トランプ氏の関税発言の裏にあるものは、それは一説では世界経済を掌握する為とも言われています。
今はおおっぴらに戦争できない時代です。そうなると経済的な覇者が一番強いとされると思われます。
その点で今後、中国という巨大国家は米国にとっては驚異的な存在になることは確実。
そして経済大国となることも確実です。中国やロシア、また近国のEUなどが主導で経済をまわされては困る。
そういう芽を今のうちに摘んでおこうと考えているのではないかと個人的には考えています。
もう見栄も何もない。単に自国が今後も有利な立場で世界経済を牛耳っていけるようにする為の、
恥も何もない行為です。
そのように考えると、この流れは今後も大きく続いていきそう。
特に中間選挙の11月06日?だったか、この日に向けて、日に日にエスカレートするのではないかと
非常に心配です。
自分は基本的にこの自体が収縮する、もしくは小さくなるまでは基本的には相場に手を出したくはありません。
理由は突然の発言で相場が大きく上下するから。
読めない相場に、あえて入る必要性は無いと考えているからです。
ということで、この問題に関しては、今後も個人的には注視していきます。
後、この問題はいうまでも無い事ですが、日本経済に対しても多大な影響を与える事になります。
今政府が株を買い支え、ようやく輸出産業などが息を吹き返してきたこの大事な時に、この問題が大きくなっていくと、
それこそ経済的な面ではかなりの大ダメージとなっていきます。
日本の高官もその点は理解しているようで、今までに何度も折衝はしているようですが、良い結果にはなっておりません。
自分は先々週までは、どうせ口先攻撃。実行は無いだろう、又はあったとしても、1000億などとかの決められた金額内での行使
であろうと、ある程度楽観視していたのですが、中国に関税を課した後は、EUの自動車に20%の関税を課すと、
どんどん広げている事を見ると、対岸の火事ではなく、本当にやばいなとしか思えません。
いずれにしてもこの問題が大きくなった場合、予兆が出た場合などは、ニュースでも
大きく取り上げられると思いますので、嫌でも目にすることとなると思います。
果たしてどうなることやら。でも、ここで合えて勝負するなら、トランプ氏の今後の発言を期待し、
日本の自動車株の売り?かな。
まあ自分はやりませんが。