先週のFXですが、米国から中国に対する対中関税第三弾が発表されましたが、
その税率が25%から10%へと変更されたことを好感され、相場は円売りで反応しました。
金曜日は週末リスクで若干円高で引けましたが、来週もこの円安方向へ動いていくのかを注目してみたいと思います。
(他日銀の結果発表は織り込み済みで無風。トランプ氏に対するスキャンダル問題などは特に大きなニュースは報道されませんでした。)
それとこの円安ですが、一部では海外の大口の投資家による買いが入っていると言われています。短時間で大きく跳ね上がる動きを見せる事もしばしあった為、そのように言われているのか?または本当にそういう買いが入っているのか?実際の所は分かりませんが、11月の中間選挙、日米通商協議、米欧通商協議などが控える関係で、全般的に円高に動くのでは無いかと言う説が有力だっただけに、ちょっと意外な感じもしていますが、相場というのは多くの下馬評とは逆の動きをする事は割とよくおこります。
評論家の言うことを鵜呑みにして売買して損した経験がある自分は、今はそういう方々の言うことを半分しか信じていませんが、まだ経験が浅い方は注意してください。
来週の見解について紹介します。
来週の相場展望
来週の注目材料は、
9月22日から24日、第3回日米経済対話(麻生さんと、ペンス副大統領)
9月25日、26日?日米首脳会談(安部さんとトランプ氏)
→何か動きがあるとすればこの後。日本は以前から自動車や農産物がターゲットして上げられています。実際にアメリカ側からそういう話が持ち込まれた場合、相場も反応する可能性があります。
9月27日深夜3時に予定されているFOMC
→結果については織り込み済みとなる可能性が高いので、無風となると思われますが、織り込み済みの結果だとしても動く可能性はあるので注意しておいた方が良いとみています。
9月27日 6時 NZD政策金利の発表
→先週の経済指標が良く、日中貿易関税も、若干和らいできたので、おそらく大丈夫かと思われますが、一応値動きは注意しておいた方が良いと思います。
と見ています。
これ以外に、欧米の通商問題、ブレグジット問題について突発的なニュースが流れる可能性があると思われるので、十分に注意してください。
先週に公表された対中に対する2000億ドルの関税が24日に発動されますが、これについては織り込み済みの為、米中が再度何か言い出さない限り、無風で終わるのではと個人的には考えています。
来週の個別ペアごとの見解
ドル円
先週の段階では、一番円高方向に動いてもおかしくなさそうに見えるペアでした。
理由は、トランプ中間選挙、日米通商会議(9月25日の事ですが、それを見越して先週は円高に動くかと考えていました)などが控えていたからです。
しかしながら結果的には円安に動きました。
先にも書きましたが、原因は大手投資家の円売り、大型M&Aがらみの円売りなどと言われていますが、ちょっと気味が悪い値動きです。
ここから上値を買っていくのは正直怖いし、ここから売っていくのも、先週の値動きを見ているとちょっと怖いです(硬そうに見えた112.5を突き抜けているので)
と言う事で今週はやったとしてもスキャ。やるとしたら、25日26日の日米の協議の結果が出てからは遵守。下にストップ入れて買いで入りますが、わずか数日でここまで大きく上げているので、下落する時も大きいと思います。積極的にやらなくても良い通貨だと思います。
ユーロドル
先週木曜日は米欧の通商協議がうまくいくかもしれないというニュースが流れ大きく上がりました。今まで1..173ならびに1.175を上に抜けてこなかったので、そこにあったストップを巻き込んで一気に1.1781まで上昇しました。
うまくいくかもしれないというだけのニュースで何故ここまで上がるのか?という点については、個人的には疑問を感じましたが、単にストップを巻き込んだだけかと思います。
今週は、25日に欧米通商協議、27日期限のイタリア2019年度予算案の発表があります(イタリアは予算を大きく取りたい考えですが、大きくすると、EUの景気に影響してくるので、そこで揉める事が想定されます)
こういったニュースで一時的に動くことはあるかもしれませんが、それ以外の主だった材料は見受けられないので、横ばいの動きになるのかと見ています。
買いか売りかがはっきりとしないので、このペアは様子見としたいと思っています。
ポンド
先週はブレグジットがうまくいくかもしれないというニュースで上がり、翌日には、うまくいかないというニュースで下がりました。
ここ最近は、ブレグジットがらみで上下するだけの通貨になってしまったいるので、ポンドがらみは触る予定はありません。
なお今週はアイルランドの問題でEUとの協議が整わず下がりました。理由は、EUもポンドもどっちも譲歩しないからです。その他にもまだ協議しなければいけない問題はあるだろうし、今後もこういった譲歩しない展開が予想されると思うので、個人的には触りたくはありません。
ただ、チャート的には下値も硬くなってきたイメージはあります。
ギャンブルみたいな通貨になっていますので、そういう目的で勝負するには良いかと思います。
豪ドル
米中貿易問題の目処がついた事で、先週は買われましたが、他通貨と比較した場合、まだ本格的には買われていないようにみえます。
米中貿易関連で一番売られた通貨だけに、もっと買われても良いのかと個人的には考えていましたが、下馬評ではいまだ売りだという人も多く、とりあえず値動き的なものをもう少し観察してからにしてみたいと思います。
ただ日脚のチャートを見てみると、変形ダブルボトムのネックラインを上抜けた感じに見えます。今はまだ雲がかぶっているので、ちょっと弱いですが、来週雲抜けするのかを見てみたいと思います。
ニュージーランド
こちらも日中貿易関連で散々売り込まれた通貨です。
ただ、先週の経済指標が良かったこと。また先週の値動きを見る限り、大きな値動きはありませんでしたが、底固い通貨に見えました。
チャートを見てもダブルボトムのネックラインを上抜けています。
今はまだ雲がかぶっています。ここからは横ばい若しくは若干の調整が入る可能性はありますが、何とか雲の上を維持できていくようなら、下がっているだけに戻りが期待できるのかと、あくまでチャート上からは見て取れる通貨です。
今週はその点を見ていきたいと思います。
まとめ
来週の一番心配な点は、日米通商協議で何か出てこないかという点。
25日、26日となっているので、その時までは、先週の値動きが継続すると考えると円安となっていくのかを見ていきたい。
日米通商協議が何もなかった場合については、円安に動くと思うので、それを見ていきたいと思います。
その後FOMCとありますが、個人的にはFOMCの発表が終わった後、値動きを確認し入れるなら入ってみたい。
それまでは見でいくつもりです。
週前半は基本的には円安。日米通商協議で円高リスクがありますが、これは結果次第。FOMC、NZDは織り込み済みで無風。
そんな風に考えています。大きなイベントの結果次第では相場は今までと全く違った動きをしてしまうことがあるので、基本的にはそういうリスクを避けて相場に入りたいと思っています。
FOMC後は、一定の動きが出た後となっていると思われるので、そのような時に相場を見て、参加できたら参加する予定です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。