先週のFXですが、米中貿易協議が上手くいくという報道があり、それに対する期待感でドルが買われる相場となりました。
逆に先々週まで上がっていたポンドはブレグジットが進捗しないことから、今後の不透明感により売られました。
その他の通貨は特に主だった動きもなく、上記の要因に引っ張られた感じです。
来週の相場展望
ドル円
アメリカの金利公表が予定されています。今回の発表に関しては、相場に織り込まれていると思いますが、今回の発表の際、次回の金利について、利下げをするかどうかの見通しが発表される可能性があります。
もし次回利下げという発表になるのならドルは下がると思いますが、米中貿易問題自体がどうなるか本当に分からない要因の為、様子を見ないと分からないという状況にある為、次回の金利についての見通しの公表は、おそらく無いと思っていますが、こればっかりはどうなるかは分かりません。公表により大きく動く可能性があるので、公表時間は注意したほうが良いです。
また今回は翌日に日銀の発表も控えています。もしアメリカが次回利下げ見通しとなった場合、日銀も何かしらの対策をすると思うのですが、もし対策の公表がなければ、日銀でも動く可能性があります。
以外経済指標で、ISMの発表を予定しています。前回はこれで大きく動いたので、この指標も注意しておいた方が良いと思います。
ドルは米中貿易問題が上手くいくかどうかにかかっていると思います。未だ交渉中なので、こういう関係のニュースにふられるものと思われます。
個人的に109円は重そうに見えますがどうなるか?と思って見ていきたいと思います。
ユーロドル
売りが優勢だと思ってみていましたが、先週は引けにかけて少し下がった程度です。
売りが多すぎて、あまり下がらないような感じに見えます。
先週はポンドと同調するような動きにあり、来週はポンドと同調した値動きになるかを見ていきたいと思います。
ポンド
ポンドの値動きですが、ジョンソン首相が誕生してからというもの、彼が合意なき離脱をする!と言い切っていたので、皆本当にそうなるのかと考え、大きく売られていましたが、結局のところ合意なき離脱は無くなったので、現在のレートになっているといわれています(合意なき離脱は織り込み済み)
当初の離脱期限は10月31日となっていましたが、この期限はどう考えても守れず、またいつ離脱するのか?その時期が不明な為、ポンドは売られています。
合意なき離脱については今現在もイギリス議会で協議中であり、今後もブレグジットに進捗があった場合、相場が反応するものと思われます。
ちょっと読みにくい感じです。
オージー
オーストラリアに関しては、もう完全に蚊帳の外になっている気がします。
現状は相場参加者も非常に少なくなっているように見えます。基本的に相場を敬遠する場合、信用がある通貨は売買されますが、信用が劣る通貨は売買されなくなります。
オーストラリアを初めとする新興国通貨は、もはやそんな状態になっているのかと見ています。
個人的にもドル、ユーロなどの値動に注目していきたいと思います。
但し今週はオーストラリアの指標も結構あるので、その際は注意しておいた方が良いと思います。
来週の相場展望の概要
未だ政治的要因が多数残っています。
米中貿易問題、ブレグジット、中東情勢不安、日米貿易、アメリカが欧州に対し関税を課した事に対し、欧州側は報復をするといっていますので、その発表があるかもしれず、為替は混沌とした状況が続いています。
どれも皆中途半端な感じ。
そうであるが故にか、ちょっとした事で大きく動いてしまい、非常に厄介です。
どれか1つでも片付いてくれると良いのですが、あまりにもありすぎて、それが原因でか相場参加者は非常に少なくなっているのではとも言われています。
今週もこの状況を見極める展開になりそうです。
私は相場に参加したいという気持ちは山々ですが、今週は証拠金の半分とか、何割かを使う程度で、小さくやっていくつもりです。勿論見もありで考えています。