8月25日から31日のFXですが、週初めは米中貿易戦争が激化するとの見方が多く、大きく円高に動きましたが、その後は円安に動いています。
また週半ばに、トランプが中国との貿易協議が上手くいっていることとの発言から上昇。
金曜日については、再度トランプが、中国との貿易協議は、次元が違う段階で話を進めていると発言しました。
その発言に関して、詳細は出ませんでしたが、相場参加者の頭に浮かんだのは、協議が上手くいき、9月1日から発動予定だった関税が解除されるだろうという思惑でした。
そのような思惑をもっていた参加者が多かったのか、東京時間は、前日の高値付近で粘りましたが、時間が進むにつれて、そういうアナウンスがないことから、最終的には下げて終えていますが、大きく下がっているわけではありません。
先週の値動きをまとめますと、米中貿易戦争の激化による、為替、株式市場の混乱に関しては、中国側は望んでいないとアナウンスがでました。
それに関しては非常に好材料と受け止められました。理由は、激化の一途をたどると考えられていたからです(中国側の報復関税発表により)。
よって、そういった発言から、先週末は大きく下がらず、微妙な位置で終えています。
ただ中国側も、激化の一途をたどりたくはないという考えは持っているものの、これについては相手のあること。アメリカ側が何かをしてくれば、当然に報復をするという考えは変えていないので、結局はトランプ次第になるのではと思っています
そしてトランプがどういう行動、発言をするかは、もはや全くわからないので、今週も様子見です。
一応今週の値動きを予想してみます
今週の値動き予想
ドル円
週末にアメリカの雇用統計の発表が予定されています。
この指標は、今の米中貿易問題がある中で、利下げするかどうかの判断材料になると思われるので、市場関係者の多くが注目していると思われます。
それゆえ、トランプや中国による貿易の発言が無いのであれば、この日までは、ドルに関しては大きく動かないで進むのではと思います。
豪ドル
政策金利の発表と、GDPの発表が予定されています。
個人的に気になるのは政策金利発表後のアナウンスです。
予定では1パーセントの予想で、これは変わらないと思いますが、
その後利下げをにおわす発言をするか?この先どうなっていくのかの見通しに注目しています。
ポンド
首相がブレグジットを強行しようと、議会閉鎖(ブレグジット強行のための措置)を発表しました。
しかしさすがにこれではまずいと、今イギリス内でデモが発生、また議会閉鎖をやめるよう、訴訟するという話が出ています。
以外に、意外と協力的に見えるのがEUです。
EUの経済が最悪なので、今イギリスに出ていかれるのは、避けたいのでしょう。メイ首相の時と比べて、明らかに対応が変わっているので、EU側と、国内のブレグジット阻止の動きが成功すれば、ポンドは復活の可能性がありますが、そこに至るまでにはそれなりの協議が必要です。今はまだその兆候すら見えていません。よって静観するのが良いかと思われます
ユーロドル
金曜日のECB側の発言で、ユーロドルはついに1.1を割り込みました。
経済的にはかなり悪そうな感じに見えます。
チャートを見る限りだと売りたくはありませんが、経済的な面だと、まだまだ売られても良い通貨に個人的には見えてしまっています(今は売買しませんが)
まとめ
世界経済が低迷し、為替相場、株式相場も大混乱になっているのは、全てトランプが始めた貿易戦争です。
最初は小額の関税で済んでいましたが、日を追うごとにエスカレートし、解決の目処はたっていません。
世界中の首相が、トランプと中国に貿易戦争は無意味だからやめろと言っています。また今回9月1日から、トランプが新しく関税を発動させますが、その点については、アメリカのアディダス、プーマなどのメーカーが、何百社も集まって、やめてくれと嘆願書のようなものをトランプに提出しています。
普通に考えたら、こんな事やめて他の事をやったほうがよっぽど良いと思うのですが、その方向には全然進んでいないのが現状です。
今後もトランプしだいです。読みにくい状況が続きますが、そんな中どのように過ごすのかが問われているように思います。