先週のFXですが、先々週の終値と比較すると、ドル円のみ37銭の上昇、以外、ユーロドル、ポンド、オージーは軒並み1円以上下落で終えました。
先週の頭は、メキシコの貿易関税が撤廃されたというニュースが日曜日には報道されていたので、どこまで上昇するかが見ものでしたが、思いのほか上がらず、最終的にはドルのみが強いという値動きで終えています。
来週の相場展望
6月末に日本で行われるG20のサミットで、米中貿易問題が協議されるという話になっています。
トランプ氏は、習氏に、当日来るよう呼びかけており、こなければ関税を課すというツイートをしています。
アメリカ側はいつもこんな感じで相手を脅しているのですが、対する習氏からは今の時点で明確な回答は出ていません。
仮に習氏にその気があるのなら、もうコメントが出ても良いのだろうと思いますが、未だに出ていない所を見ると、やはり米中貿易問題は先が長いのかなーという印象を受けます。
米中貿易問題は解決するか?
米中貿易問題ですが、最近になってようやくニュースなどもちゃんとした取材を報道するようになったので、以前より理解が増しましたので紹介します。
簡単に言うと、中国は今後通信の分野で、世界の覇権を奪ってもおかしくない状況まできています。
うさぎと亀ではありませんが、今までアメリカは中国をのろまな亀だと考えていました。また中国もしたたかで、そのように見せていました。でも現段階で考えてみると、もう亀(中国)がゴールに到達しそうな状況です。
それに恐れを感じたアメリカは、それを阻止しようと、貿易に関して中国に無理難題をふっかけました。対する中国は寝耳に水。そしてなぜそんな要求を受け入れないといけないのかという反発の感情が非常に強くなっています(当然です)
トランプは、中国はすぐに言うことを聞くと思っていたものの、全然言うことを聞かないので、今度はEUなど、他の国に対し、中国の新しい通信技術を使うなというような話をしましたが、これに関しては、最初は応じた国もあったものの、最終的には拒否されました。EU側は、将来の経済の覇者は、時期は遅くなったとしても、中国が握るというのが薄々わかっているのでしょう。
ということで、現状は、トランプが喧嘩をふっかけていますが、中国は頑として引かず、平行線をたどっています。
そしてこの状況が長引けば長引くほど、中国にとっては有利です。なぜなら、今のアメリカのやり方はちょっとやり過ぎ。他の国からの批判が大きいです。もはやアメリカだけ蚊帳の外という状況になりつつあり、今後が心配です。(貿易問題はやはり相手がある事です。世界が一丸となってアメリカを否定し、団結した場合、アメリカのみ、経済的にも色んな面で孤立してしまう可能性があります)
また、アメリカ国内でも批判の声が上がっています。関税を負担するのはアメリカ国民です。最近の同国の経済指標は、悪い数字も出てきているので、ちょっと状況が変わっている事だけは確かです。
トランプ氏は自国の為に一生懸命にやっているようですが、その政策を遂行するのは、他の国との折り合いをつける他、以外にも自国の経済を気にしないといけない状況にきています。
そういう意味で、今後どうなるのか?
益々分からない状況になってしまっています(笑、すいません。今後アメリカ国内で、関税に対する批判が強まると思うし、世界中から非難される可能性も高まるので、トランプが引くのが一番良い終わり方ですが、どうなるか?メキシコと同様の対応をしてくれる事が、世界にとって一番です)
ドル円
ここ最近のトランプは、北朝鮮問題がうまくいくとツイートしています。日本の拉致被害者に対して、もうすぐ面会できるよといった内容の文書を送ったようです。
自分の支持率が危うくなってきているので、こうやって良い所を見せているように見えます。また本人もこれ以上の株価の下落は望まないのか、先週は米中問題は良好などというツイートを連発していました。結局相場は無反応でしたが、本人にもこの状況は良くないという考えはあるようです。※最近はイランやイギリス市長についてまでコメントを連発しています。貿易問題から、気をそらす為なのか分かりませんが、それだけの為に戦争とかは辞めてほしいものです
今週はアメリカ国内で、対中国に対する関税の公聴会が開かれます。関税に関しては、既にアメリカ国内の多くの企業が反対を表明しているようです。
ただ、アメリカ自体、反中の政治家も多いので、この点でどうなるかが見ものです。
公聴会などの結果により、トランプが譲歩するか否か?
再度米中貿易問題で、上下する通貨になると思います。
ユーロドル
日曜日にドイツが格下げになったので、窓で下がるかと見ていましたが、ほぼ無風。
しかし経済指標や発言で、最終的には売られて終わりました。
個人的には変な動きに見えます。騙しと捉えていいものなのか?その点を見極める為、今週はあまり積極的には触りたくない通貨です
ポンド円
7月中旬に新しい首相が誕生する予定?なのですが、その為に何回か投票が行われます。
結局誰が党首になるのか?またその党首はブレグジットについてどんな考えか?それにより上下する通貨に見えます。
しかしながら、もう流石に下がるところまで下がったのかなと思える状況。
でもポンドはどうなるか分からないので、個人的には触ったとしても超短期です。
オージー
先週は何故?というぐらい下がりました。
特に金曜の下げに関しては、11月だったか、そのぐらいの時期に利下げをするかもしれないという報道で売られているという話でしたが、そんなに下げるの?というぐらい下げています。
ちょっと気味が悪い下げ方です。
なので、ここまで下げているのなら、ちょっと下げ止まりまで確認をしてからにしてみたいと思います。
特に今まで比較的堅調だったニュージーの落ち方もちょっと不自然に見えます。誰かがしこたま買い上げ、それを計画的に売っているような感じにも見える(オージーの下落がそんな感じにみえます)ので、変な位置で手をだしたくないという状況です。但し個人的には今のレベルなら、オージーは買ってみたいんですが、本当にどうなるかは分からないんでやめます。
ということで、来週は様子見です。
6月末にはビッグイベントがあるので、それまでに変なポジションを持たないという考えも含めてです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。