先週のFXですが、先々週の値動きと比較すると、主要4通貨は全部上昇となりました。
ドル円が+22pip、ユーロドルが+40pip、オーストラリアが+4pip、ポンドが+212pipとなりました。
米中貿易問題を懸念しながらも、さほど大きな材料は出てこなかったので、全体的にさほど動かない相場で終えたように見えます。尚先週下がらなかったのは、やはりうまくいくという期待感があるものと思われます。3/1に迫った米中貿易問題は、来週にも何かしら進捗はあると思うので、来週はその点に注意していきたいと思います。
来週の相場展望
ドル円
米中貿易問題、メキシコの壁問題などが材料としてありますが、どちらもある程度は相場に織り込んでいるように思うので、何かしらの進展があったとしても大きく動くかは不明。
但し、以前の交渉などから判断する限り、大きな結果が出るとは考えがたく、問題の先送りになる可能性が高いと考えている相場参加者が主流です。
何かサプライズがあると大きく動くのでその点は注意したいと思います。来週もこの感じだとレンジで動くのかなと思っています。
ユーロドル
先週はドイツのGDP、要人発言などこなしましたが、結局じり下げみたいな動きに見えます。やはりEUの景気減速が効いているようですし、ブレグジットに関しても、今の段階ではあまり良い影響を与えているとは思えない状況です。
結局良い材料が今のところ無い状態ですが、3月に入るとEU側もそれなりの見通しを発表する予定なので、来週は単体ではそんなに動かないかと思いますが、かなり下げてきているので、リバウンドの上方向には注意が必要だと思います。
個人的に積極的に買いたくは無い通貨です
ポンド円
24日に、EUとメイ首相とで協議があり、ブレグジットの期限について話し合う予定。
今後は、期限延長が可能となったら、その後再度ブレグジットについてイギリス内で協議し、まとまったらEUと協議となると思われますが、ここまでやって纏まらないのだから、先は長そうな気が個人的にはします。
但し為替は非常に楽観的で、全然下がっていないのがちょっと不思議に見えますが、これに関しては、今までかなり下げたので、その戻しと考えれば受け入れられると思います。
ポンドに関しては、トレンドができると大きく動くので、こんな状況の中、ポジションを持ちたいとは全く思えません。
オセアニア
先週中国がオーストラリアの石炭だったか鉄鉱石だったかを買わないという報道が流れました。オーストラリアが中国の携帯会社を使わないと宣言したこと、中国のスパイ容疑の人物を国外退去?だったかの措置をとったこと(追い出した)もあり、その報復だと報道されましたが、それを否定する報道があったので、真相は分かりません。
以外にオーストラリアは、5月に選挙を控えています。また景気も良いのか悪いのかが判断しにくい状況です。
来週はオーストラリアに関する主だった経済指標もないので、様子見でいきたいと思っています。
先週までの値動きを見る限り、下では買いが入るという状況に見受けられますが、今のレートが割安だとは思えません。ただ、下では買い戻しの動きが出ているので、今週もそれが続くかは見ていきたいと思っていますが、米中問題など、動きそうな材料もあるので、見るだけにとどめたいと思っています。