先週のFXですが、ドル円に関しては、日本の年金積み立て管理運用独立行政法人(GPIF)の外債投資拡大表明を受け、円高に動きました。水曜日につけた高値が108.47円。
その際の値動きについては、月曜日から水曜日の高値まで、ほぼ張り付きで見ていましたが、108.2あたりが重く、108.2近辺では大口の売りなのか、一瞬で5pip程度下落するものの、再度ちょこちょことしつこい買いが出て、値段が上がるというような状況が続いていました。
市場の大半は、このレベルではドルは売りだろうと言われていたこともあり、大口が売っているのだろうと見ていましたが、買いが非常にしつこく、継続的に買ってくるので、個人的にはのっかりたくなるくらいの値動きに見えました。
しかしながら水曜日のアメリカの23時発表の製造業指数が非常に悪く、大きく下落しました。この悪い数値は、2009年?だったか、それまで無かったぐらい悪かったようです。
そして翌日のアメリカの非製造業の結果も悪く、木曜日に106.482まで下げました。
翌日金曜日のアメリカの大きな指標では、いくつか発表されましたが、失業率が改善されており、その点が好感され再度107円台にのせたものの、最終は106.9近辺で引けています。
先週のドルの値動きは、指標は悪かったので下がるのはしょうがないと思いますが、さほど下がらないという印象です。
年末に向け、例年円安になりやすい事。GPIFではないですが、それなりに買いたい勢力があるのではないかと思えた週に感じました。
しかしながら来週はこの流れが続くかどうか全くわからないイベントがありますので、頭をリセットして向かえたほうがいいと思います。

来週の相場展望
来週の最大イベントは、10月10日(木)、11日(金)に予定されている米中貿易協議です。
中国側は劉副首相が訪米し、アメリカ高官と協議が開催される予定です。
この協議が不調となると、トランプが激怒して再度大きな関税が付加される可能性がありますし、逆にうまくいった場合、協議が成功した場合は、大きく円安に動く可能性があります。
そしてこの結果が誰にも読めないので、正直どうなるかは分かりませんが、個人的にはこの日までにポジションは少なくしておく予定です。
尚この結果は全通貨に影響を与えると思いますので、この日近辺は十分に注意された方が良いかと思います。
ドル円
ドル円は上記に加え、日曜日の早朝、北朝鮮とアメリカの協議が不調に終わったというニュースが流れました。
不調の原因ですが、北朝鮮側はアメリカに原因がある。もっと制裁を緩和してほしい。アメリカ側が譲歩するなら歩み寄るという見解を出していますが、
一方のアメリカは、北朝鮮は誤解をしている。不調に終わっていないと全く異なる見解を発表しています。
そして何故見解が異なるのかについては、トランプは北朝鮮との協議が整ったと発表したいという強い気持ちがあります。自分の選挙で役に立つだろうからです。しかしそれを理解している北朝鮮は、今妥協するのではなく、もっと良い条件で妥協したい。それゆえ今回の協議を蹴ったというか、条件をつけているのではないかと言われています。
対するアメリカ側は、協議が整ったとしたいので、変なコメントはしないでいます。一応2週間後に再度協議の場を設けてはどうかと言われており、進展は再協議になるのか?またはトランプが切れてしまうのか?
どうなるかは分かりません。またトランプが切れた場合、相場は円高に動くと思います。とりあえず月曜の窓に注目です(トランプが切れなければ、若干の円高程度で終わると思いますが)
以外トランプに対する弾劾、中東の紛争リスク(先週サウジアラビアが、イランに対して宣戦布告みたいな発表をしました。アメリカ・サウジ連合がイランを攻める可能性があるとも言われています)もあります。頭にいれてトレードしていきたいと思います。
ユーロドル
先週は上げました。先々週は年初来安値にタッチしたものの、その近辺で下げ止まったので、その後は下げづらい状況にあると思いますが、先週の上昇は一時的ではないかと思います。
長期的には下目線ですが、短期では今のところ上昇中という相場です。
終値はボリンジャーバンドのセンター付近。
正直この辺は売りも買いも難しいなというのが正直な感想です。
値動き見ながら、尚且つ10,11の米中協議前には撤退という条件でやってみたいと思います。
オージ
先週は利下げで下げましたが、週引けにかけては上げて終えています。
今週は週末に米中貿易協議が控えています。オージーは影響を受けやすいので、様子見をしたいと思います。
ポンド
ブレグジットの期限は10月末です。
今は合意なき離脱か、延長かと言われています。どちらも可能性がありますが、延長の方が若干高いのではないかといわれており、それでポンドは上げています。
しかしこの点はあくまで可能性というだけです。
実際にどうなるかは分からない。
そして結果次第では大きく上下します。
よって分からないものに対して、投資をするというのはもはやギャンブルなので、個人的にポンドはやらないようにしています。
少なくとも10月末まで、またはブレグジットの方針が確定するまでは待ちたいと思います。