先週のFXですが、先々週末のレートと比較すると、オセアニアが一番売られ、次にユーロが売られました。
逆にポンドは上がり、ドルは横ばいとなりました(主要5通貨を先週末のレートと比較した場合)
原因は、オセアニアに関しては、週前半までトランプが執拗に中国に対して、何かをしたい的な発言をしていたこと。10月3日に発表されたAUDの住宅建設許可件数が、予想1%に対し、結果-9.4%とかなり悪かった事。
ユーロに関しては、イタリアの予算問題。対GDPに対し、予算は何パーセント以内になるように取り決めないといけないという決まりがあるにも関わらず、イタリアの政治家は、それを超える予算を計上する、若しくは計上するだろうというニュースが流れ大きく売られました。
ポンドの上昇は主にブレグジット関連ですが、何にも考えずに上下しているような値動きの為、正直まったく読みきれませんでした。このような方も多いのかと思います。ブレグジット期限は来年3月末までです。EUとの協議が整うまでは、同様の値動きになる事が予想されるので、自分は協議が整うまではポンドは触らないようにします。よって情報の取得もしないようになるので、今後ここでの見解は控えるかもしれません。
ドル円は先々週のFOMCで利上げがされたこと、尚且つ今後も何回か利上げすることが公表された関係で、先週は底堅い動きとなりました。しかしながら他通貨が無風の中、ぐんぐんとドルだけ上げていくのにはやはり無理があるようで、週末には少し戻して引けています。天井をつけたのではないかとも一部では言われております。
来週の相場展望
来週は、指標に関しては、木曜日にアメリカの指標があるだけで、後は大きなものは特にありません。
よってこの週はその指標しだいで、それ以外は無風若しくは横ばい的な値動きで終わるのかと見ていますが、ここの所の為替相場はちょっとした材料でも大きく動いてしまうので、どうなるかは正直分かりません。そういう意味では、念の為、重要でないと思われる指標もチェックしておいた方がいいかもしれません。
個人的には様子見するつもりです。
積極的に売買できるように考えられる通貨が今のところ見当たらないからです。
次に来週の個別通貨について紹介します。
ドル円
経済良好、金利上げと、今のアメリカは一人勝ち状態。それ故に買われても良い通貨に見えます。実際に実需の買いも出てくるので、何もしなければじり高になってもおかしくない様な通貨には見えますが、先週の値動きを見ていると、やはり上がり過ぎ感はあります。
よって今週は様子見としたい。(上値追いは危険。下の可能性の方が高そうだけど、下は113.5を明確に割れないと駄目だと思うし、下がっても知れていると思われるので入りたくはない)
一応今の段階での下材料は、トランプの弾劾問題、トランプが自国通貨が高いといいだすかも知れない点(前々から言ってる)、アメリカ中間選挙で、候補者も名乗りを上げており、トランプ不利に傾く場合などとなります。どれも突発的名ものなので、予測は難しいものばかりですが。
ユーロドル
ユーロドルに関しては、以下の2点の不安材料があるので、横ばいの可能性が高いのではないかと見ています。
1、イタリアの予算が、対GDP比で2.4%?(細かい数字は失念しましたが近い数字)だったかとなりましたが、今後はこの数字について、欧州委員会(EU連合)が議論することになります。
基準ではそれよりも低い額でないといけない為、欧州委員会が協議した場合、この予算案は認めない。再度予算案を提出しろなどの事態に発展してしまう可能性もあります。
その点は頭に入れておいた方がいいですが、相場は今の事態は織り込んでいるので、これにより影響がどこまで出るかは分かりません。
2、日欧通商協議の進捗があるかもしれません。
中国に対する貿易関連は今のところ終わりになったので(中国側が報復などの動きをしない限り、アメリカ側からの更なる動きは無いと、一応終わったとは言われています)次はユーロと、日本です。(日本は2国間協議が整った後、自動車の話に入るといわれているので、その協議が終わるまでは動きなし)
よって今後はユーロとアメリカの貿易協議が開かれるはずです。
少し古い資料ですが、アメリカの貿易赤字は、中国3431億、ユーロ約1000億。中国と比較すると1/3であるため、影響もそれほど多くないと思われます。また土曜日の早朝、ドイツの高官が、アメリカとの貿易協議はうまくいく、影響はないだろう的なニュースが流れています。
正直トランプの発言内容次第みたいな所があるので、何とも言えませんが、今週はこの欧米通称協議に関する話が出る可能性はあると思います。
ポンド円
実は先週はこのポンド円を火曜日あたりに買いで入ってしまい、建値逃げできたのが金曜日となってしまいました。
個人的には火曜日から金曜日までの4日間は、恐怖しか感じなかった期間。
珍しくポンドのチャートが気になり、必要以上にチャートを見ていましたが、ここで分かった事が1つ。
方向感に欠けていて、どっちにいきたいのかがさっぱり分からないし、実際にそんな値動きしかしていませんでした。
今後の相場の方向性を決めることになるのは間違いなくブレグジット問題。やはりこの問題が解決に向けての目処が付くまでの間は、こんな値動きとなってしまうのだろうと思いましたので、見通しも予想も正直出来ません。
個人的には当面触れない通貨となりそうです。(見通しや方向性が出たら、再度触りますし、その時はブログにも記載します)
※個人的にほんのわずかな数量のポンド円、ポンドドルのLがありますが、これは建値に入れなおし放置。もちろんストップも入れて放置します。
オセアニア通貨
先週個人的にもっとも予想外だったのがこのオセアニア通貨の値動き。
先々週で米中貿易関連が終わり、あく抜け感から今まで売られていたオセアニアが買い戻されると見ていたのですが、
先週は週明けからトランプやアメリカ企業の中国を責めるような発言が相次ぎました。また中国もそれに対しては猛反発する国なので、そういった事も売り材料になったのかもしれません。後半は水曜日の住宅建設許可件数が、予想1%に対し、結果-9.4%とかなり悪かった事が尾を引いたのか、執拗に売られ続けました。
実際の値動きを見ていると、売られても売られても買い意欲がある事が散見されたので、さほど下がらないのではと個人的には思っていましたが、ちょっと甘かったようです。
特に土曜日0時過ぎからの下げが凄かった。週末、トランプが再度中国に対して何か言い出すかもしれないという週末リスクがあっての事だとは思いますが、ちょっと恐怖すら感じた値動きとなりました。
そしてここまで下げてくると、もうどこまで行くかを見極めるだけ。
個人的には売りでは入らないけど、ここまでくると買いでも入れないと考えています。
今週は上昇してくれると思っていますが、実際にどのような値動きになるのかを見ていきたいと考えています。
まとめ
先週の相場ですが、一番冷やりとしたのがユーロドルの下げ。一度1.5を付けないで跳ね返した事があったのを目の当たりにし、下げもさすがにここまでだろうと見ていましたが、翌日にあっさりと突き破っていったときには、少し背筋が凍りました。
ちょっとやり過ぎ、行き過ぎなのでは無いかなーという気持ちが非常に強かったのを覚えています。
自分は、人一倍相場は見ているつもりです。体感して蓄積したものがあるのですが、今回の下げはこれをゆうに超えてしまっている勢いだったので、一体どこまで行くのか?この程度の材料で何でこんなに下がるのか?と非常に強く感じました。
でも考えてみると、先週の相場については、ドルにしても、オージーにしても、下げるときは一気に20-30pipという値動きも割りと多く見受けられました。個人的には参加者が少ない中で、材料が出た際の値動きと同様に見えました。
トランプ大統領が未だにツイートをする事に加え、中間選挙を控えて一段と神経質になっている状態である事。アメリカ以外でも日欧米の貿易問題が残っていること、ブレグジット問題がある事、中東の政情不安もある事。これらの不確定的名要因がここまで混ざっていると、ファンドなど大きな金額を投資する人は、仮に賭けたとしても、トランプ発言で一瞬で何億も吹っ飛ぶ可能性があるわけで、怖くて出来ないのかもしれませんね。
個人的にも今はやらないほうが良いのかと、割と本気で思っていたりします。理由は値動きを見て。やはり飛びすぎ、動きすぎ。それと不確定的な要素もありすぎです。
そしてその不確定的な要素のほとんどを作っているのがトランプ氏。
オバマ氏が確約した貿易問題、中東問題(イラン核合意)、地球温暖化対策、の3つを全てぶち壊し、間逆の行動を取るトランプ氏ですが、中間選挙にはオバマ氏が出馬?、または自身の施策を遂行できる党を応援する動きをしているらしく、中間選挙により、勢力図が大きく変わり、貿易、中東問題だけでもないものにしてもらいたいものです。
早い所相場に落ち着きを取り戻してもらいたいものだと、切に願っています。
お互いやられないように頑張りましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。
※あくまで一個人の見解ゆえ、参考程度でお願いします。相場がどうなるのかは正直分かりません。