来週の相場についてですが、結果から申し上げますと、先週と同様、動きにくい相場になると考え、レンジ取引とみて小ロット取引が良いかと考えています。
但し、ご存じかと思いますが、先週はトランプを初めとして、若干ながら変な動きが出ています。来週もこの点で若干動きそうな気はしています。以下に紹介しますので、興味ある方はご確認願います。
先週の大きな点
トランプは、コロナが世界中に大流行してしまったのは中国のせいである。
中国よ、賠償金を払え(中国の国家予算クラス)と言ってきました。
またもしかしたら人的ウィルス(戦争などの為、中国政府が開発したウィルス)だから、現地調査をさせろ!と、この2点を中国に執拗に要求していました。
しかしながら中国は、エイズはアメリカが発症。そういう事を言うのなら、同じように賠償金を支払えとトランプに言いました。(莫大なお金であり、メンツを気にする中国の主席が、支払う訳がないと思える要望です。今までを考えても、喧嘩を売っているようにしか思えない、トランプの発言です)
また、現地調査に関しては、ウィルスが発生した初期の段階(アメリカ側は好意で原因究明をして、ワクチンを開発したいという理由)でもアメリカの要望を断ってきました。
もともとトランプは、経済の面で中国に抜かれる事を恐れ、貿易戦争をけしかけました。なので、今回のコロナに関しても、中国が戦争兵器として開発したという事を流すことが出来れば、中国に対して大ダメージを与えることが可能です。例えそれが嘘だったとしても、それが政治です。うすうすその事がわかる中国はそれを恐れているのでしょう。調査なければ決定的な濡れ衣は無いので、今後も絶対にこのスタンスは守ると思います。
トランプが球を投げたのに、打ち返した中国。その後どうなったのかというと、トランプが激怒しました。
「中国という、俺が言ったことを聞けない国はもう不要。今後は中国を無いものとして(国交断絶)も可能かどうかシュミレートしよう」と、ちょっと脅しのような事を発言しています。
この発言により、再度米中貿易戦争激化となるのかと、オージーが売られました。
しかしドルはあまり売られていません。それは、トランプが強いドルを望むと、週中ぐらいに発言したからです。
またオージーは、トランプが中国に対して、コロナの発生は中国でないことを証明してみろというような発言をしたことに対し、そうだ!そうだ!とアメリカ側についたので、中国からオージーさんの牛肉の仕入れを減らす、大豆の関税の税率を上げると発表され、そのこともあり下げています。
とはいえ先週はさほど大きな下げには至りませんでした。
まだ口論の域で、具体的に関税をどうするとかと言った話にはなっていません。
しかし今後はこの話が煮詰まっていく可能性は高く、早ければ来週から、何かしらの発言による、さらなる関係悪化(改善も少ない確率であるがあると思いますが)になってもおかしくなく、この点は注意が必要です。
個人的な意見
トランプは中国の国交断絶を発表する3日前ぐらいは、ドルが高すぎる。金利を下げろと言っていました、しかし翌日は、ドルが高いのが理想と手のひらを返したコメントを発表しています。
また最後は中国との国交断絶の可能性を発表しました。
もう正直誰かに操られているとしか思えないような話です。
アメリカでは反中国という団体がある一定数以上(結構な割合)いるようで、中国をいじめるような発言は、その層に支持を得やすいという話です。
となると今後は更なる悪化が予想されますが、未だコロナに手を焼いている最中です。経済も回復していない中、お互いが体力を消耗するような事をやるのか?例えそれが政治的スローガン(敵は中国、私は悪い中国を倒すから票を入れろ)であったとしても、今やってアメリカは大丈夫なのか?
と個人的には思っています。だからブラフで、今までと同じパターンの口先攻撃だと思っているものの、今回の件に関しては、どう考えても口先攻撃が効かない(中国だって被害がある訳で、そんな施しをできる余裕がない)状況下です。
こんな時でも、半ば強引にでも中国のせいにして、金銭面や関税の面、また何かしらの制裁を科すことで、中国を落とす!この想いを達成するべく行動するのか?という点に注目したいと思っています。
長々書きましたが、トランプという方はある意味常識外なので、本当にどうなるか分からないし、いつ発動するか?その時期も不明です。
ただ上記のような状況なので、何かあったら大きく動きます。そこは気を付けて、頭に入れて、小ロットで取引をしたいと思っています。