パチンコ情報島というパチンコ関係の情報を流すメディアから、【パチンコの4円稼働が絶望的に低いのはなぜかメーカーは「回らないから」と答えてホールは「回せないから」と答える】という記事が公開された。この記事は何を言いたいのかというと、パチンコホールは新台を購入するのだが、その代金が高すぎるので、結果的に回すような調整にすることは出来ない(新台導入費用は客から回収するので、回収できるまでは回転数を上げることができない=回せないという事を言っている)と言っているのだ。
この事に関しては、助六というパチンコライターも全く同じことを言っていたので、この情報は正しいと個人的には感じている。
今のパチンコ店の状況
東京では7月18日頃から、甘デジのフィーバークィーンII 30th ANNIVERSARY EDITIONが導入された。
自分はこの台を18日に中野のニラク、22日に高円寺のミリオンとメッセの3店舗で打ったが、千円当たりの回転数は、中野ニラクが12回転、ミリオンとメッセは10回転程度しか回らなかった。ボーダーは28玉交換だと17回程度だと記憶しているので、新台にもかかわらず、ボーダーからマイナス5から7回転だ。
パチンコは千円で何回転回るかで勝ち負けが判断できるといわれている。そしてその分岐点がボーダーラインと言われるものだ。千円あたりボーダーが20回転の台があったとすると、それよりも回るのなら勝てるが、それ以下の場合、金をどぶに捨て続けているのと同じことらしい。この理屈は、つまらないパチンコライターの山ちゃんボンバーという人が言っていたが、この方は今も昔もパチプロなので、おそらく正しいのであろう。
上記のフィーバークィーンの新台は、上記3店舗のどの店で打っても、確実に客が負けてしまう調整になっているということだ。実際に上記3店舗とも粘って打っている客は1人もいなかった。特にひどかったのがメッセで、新台にもかかわらず、1回のあたりもなく100回転ほどで放置され、誰も座っていないような状況だった。
またそれ以外でも、高円寺ミリオンと、メッセのパチンコの客飛びは半端なかった。特にメッセは1円パチンコが1割程度しかいなくなっていた。ちょっと前まではおじいちゃんおばあちゃんが席を埋め尽くしているような状況だったのだが、皆飛ばしてしまうぐらいの釘調整になったんだと思う。それほど今のパチンコ店は出せないというか出す余裕がないのだろうと感じる。
そしてこの事が、一番最初に紹介した情報島というサイトの記事と同調しているように感じた。
今後のパチンコ店の状況
それとこの情報島というサイトにもう1つ興味深い記事が書かれていた。【パチンコ店を今後増やすつもりはない、3年後にどうなるか分からない事業に投資など出来ませんから】という記事だが、こちらも何が言いたいのかというと、パチンコ店の現状が上記のような感じで、客がどんどん居なくなっている状況なので、パチンコ店を経営する側も、皆パチンコ店の経営をやめるような形で考えている。少なくとも新規店舗なんかは怖くて出せない。選択肢にも入っていないということが書かれている。
結局のところこの2つの記事を読み、また実際のパチンコ店を見て感じるのは、今の新台は高すぎるので、その回収にものすごい時間がかかる。結果的に釘を閉めるしか選択肢が取れない。但しそれをすると客が離れてしまうのは理解しているが、それでもそうせざるを終えない。その為このパチンコ業界はどんどん客が減っていく。そして店が閉店していく。そんな状況になりつつあり、誰もパチンコ店の経営をやろうとは思わなくなっているというところだろう。
この記事が結構極論、極端な物の言い方だということは自分も理解しているが、現実のパチンコ店は本当にこれに近い状況ではないかと思う。とにかくパチンコは回らなくなった。また同時にスロットも全然出さなくなった。そしてそれは店が儲けているわけというものでもない。結局パチンコ店も、行く客も金がなくなりつつある。パチンコ店の中に滞留するべくお金の量が減りつつあり、皆見切りとつけてそこから脱出しつつあるような状況になっているんだと思う。
そしてこんな状況ではないかと思ったので、今回は記事にしてみた。
因みに自分も嫌というぐらい負けている。