サラリーマンだった時の自分は、とにかく優秀な人に憧れを抱いていた。優秀とは頭が切れる。頭が良い。何かを成し遂げた人などを意味する。具体的には大企業の社員で実際に頭が切れる人、弁護士、医者などがそんな感じ。別に役職、資格などが無くても、雰囲気、実際に話をして本当に本物だなんて思えるぐらい魅力的な人にあこがれていたし、自分もそうなりたいなというのが願望だった。
なので個人的にそういう方に知り合った際や、そういう方を見かけた際はなるべくコンタクトを取ろうとか、なるべく接する機会を増やせたら良いと考え、実際に話をする機会などもそれなりに持つことができたと感じている。
なぜこんな考えだったかというと、周囲がびっくりするぐらい、幼稚でレベルが低かったからだと思うが、とりあえず若かりし頃の自分はこういう感情が強かった。そしてそのままの状態で今になり分かるのだが、優秀な人というのはある特徴があった。今回はその点を書いてみたい。
優秀な人は皆落ち着いていた
自分は会社員だった際は、結構多くの方と接する機会が多く持てる立場だった。しかも同じ業種の方だけではなく、色んな業種の方とも接する機会があったので、それなりに人を見る目、見極める目は自然についたと思う。
そしてそんな自分がこの人は優秀だなと感じた方にはある特徴があった。
それは何かというと、【皆一律に落ち着いていて、人の話を正確に、実際にはそれ以上に理解できる人達ばかりだったという点だ】
多分だけど人の話を集中して聞くには、心の中を空っぽにしないといけない。何か心配事があったり、これをしなければいけないなんて事があった場合はどうしても聞き逃してしまうことがあると思う。
そういう意味で優秀な方というのはとにかく落ち着いて人の話を1語1句聞き忘れることなく聞ける人で、尚且つ理解力も高い人だった。
また優秀な方々は仕事も滅茶苦茶かかえていたし、中にはかなり責任感を伴う重い仕事もされている方が多かったが、そういう方々ほど落ち着いていたのを見ると、きっと心は常に落ち着いていたんだと思うし、何をするにも切り替え(集中しないといけない時は集中する)が出来た人達だったんだなと思う。
優秀な方々の具体的なイメージだが、それは手術をする医師が近い。
手術中は患者の内臓などを切って、中の腫瘍などを取り除き、最後に縫って終わりという作業だが、それをするには相当な集中力を必要とする。眠い場合とか、集中できない場合は逆にやらないほうが良いというぐらいの仕事だ。
例えば自動車の運転もそれなりに集中力が必要になるが、医者ほどは必要ないだろう。
結局どの会社も、また世の中も、本当に優秀な人が活躍し、何とかそこを維持しているように思うが、優秀な方ほど、人の何倍も集中し、人の何倍も仕事ができ、尚且つそのクオリティーが高かったりするものだ。逆に不出来な人ほど集中できず、仕事もおざなりで、尚且つ仕事が遅かったりする。
その違いというか、その根幹にあるものは、【心の落ち着き】といった要素が強いようにこの年になって感じたので書いてみた。
優秀と不出来の違い
優秀な人と不出来な人との違いをもう少し詳しく書くと、例えばだが格闘技に例えると分かりやすい。
両者とも目の前の相手を倒すために相手を凝視して、集中して相手をチェックしているが、勝敗を決めるのはどちらかの集中力が鈍ったとき、またはどちらかが疲れてしまい、目の前の相手をきちんと分析できなかった時ではないかと思う。
これは全ての事にあてはまる。例えば釣りだが、釣れる人は釣れるが釣れない人は一向に釣れない。どちらも同じ水面を見ているのだが、そこには圧倒的な差が存在する。まるで釣れる人には違う景色が見えているかのような差が生じる。
だがその差は集中して目の前の事を見れているか、目の前の事を正確に認識できているか?落ち着いて目の前の事を判断できているか?と実際はそんな事が大きな差となっているんだと思う。
優秀になるにはどうすれば良いか?
では実際に優秀になるにはどうすれば良いかというと、まず心を落ち着けることだ。その為には心配事を減らす、ストレスを減らすなど、心が動揺しないようにする工夫も必要だ。個人的には体をよくする、体を元気にすることで、少しこの状態に近づくことが出来ると思う。
それに加え自分を客観視して、自分を動かすことができるようにならないといけない。
例えば手術する医者がいるが、どんな医者だってやりたくない時もあるだろう。でも実際にはそんな気分でも自分を奮い立たせて最大の成果を上げないといけない。やりたくなくてもそれを動かす。自分の意思を自分でコントロールすることができる。そんな事が必要になってくると思う。
それと最後になるがこれに加えて目標があれば、人は成功できるのではないかと思う。
後成功に関して年齢などは関係ない。実際にパチンカスから脱出して成功した(自称だが)と言っている人もいる。まあこの点は成功という定義には拘らず、今自分が幸せかという基準で選べば良いと思う。
自分が自分らしくストレスのない人生を送れているか?これが自分が幸せになるという定義なら、それが出来ているかをチェックすれば良いと思う。だがそういう物を手に入れる為に大事なのは、心の落ち着きではないかと思ったので書いてみた。