
ネットニュースを見ていたら、【山岳トンネル工事のロックボルト打設を完全機械化】なんてニュースが目に入った。このニュース並びに関連ニュースを見てみると、日本の大手ゼネコンは、機械化を進めるために専門の会を作ったということだ。そこには国内の中堅を含む52ぐらいの会社が参加し、建築現場の機械化を進める為に、様々な取り組みがなされているそうである。

もっと簡単に言うと、少子高齢化を見据え、危険、汚い、きついという仕事の建設業について、人の手を借りないでも出来るようにする為、機械化、ロボット化を進めているという話だ。
2017年にはそういう話が出ていて、今は左官屋さんの仕事(セメント・モルタルなどを使い床を作ったりする)は1部機械化されてしまったらしい。
これを見て疑問に思ったのは、建設大手がなぜこんな自分で自分の首を絞めるようなことをするのか?という点だ。建設大手はよく談合談合と話題になっている。国からの公共工事を談合で受けて入れば、何とか食べていけるのではないか?機械化が進めば自分達の利益も減ってしまうのである。こんな自滅的なことをする必要はない。と思ったのだが、更に深く考えてみると、もう国にも予算が無く、ゼネコンさんなどに対し、今までのような入札単価はもう出せないよ!と事前にお達しがでているのかもしれないとか、今は為替の影響で日本人がかなり低賃金になっている。今までは外人を使えばいいなんて考えられていたが、もう外人なんか来ないだろう。ほかの国の方がよっぽど豊かなんだからなんてことも浮かんだ。
いずれにしても何かの理由があり、頭の良い人達はその根拠に基づき機械化を進めていることだろう。
実際にスーパーのレジも、セルフレジになったし、コンビニも今は自分でお金を入れて清算する仕組みの店が多い。また街には無人の餃子販売、無人の古着販売店も出てくるようになった。
別に自分は無人だろうが有人だろうがあまり気にならないが、それ以上に気になるのは仕事を失った人の事。機械がとってかわるのは仕方がないにしても、それで仕事を失った人はこれからどうするのか?その点がなぜか気になってしまう。
またそれと同時に、一応自分もこういうニュースなどは頭の中に比較的残っているものだが、今まで見たニュースや、そういう情報を分析することが得意なyoutuberの話を聞いている限り、今後人の仕事がどんどん少なくなるのは時代の流れ。今後の時代を生き抜くには仕事が無いのはしょうがない。でもそれでは生きられないから、節約して生きる。
そんな事が求められていると数年前に言っていた人がいたけど、本当にそうなりつつあるなと感じている。
今までの仕事は先人というか先駆者のような人がいて、後輩に対しそれを教え込むことでリレー方式で事業を存続させていくことができていたが、これからの時代はそれが機械化により途絶えてしまう時代だ。今まで何十年もそれで食べていけたとしても、いつそれが機械にとって変わるかは誰も分からないし、予想もできないだろう。
それとこの機械化は今も進んでいるが、この機械化が進んでいる間は景気は良くならないように個人的には思う。機械化によりコスト減、商品の販売単価が下がるといったメリットはあるが、裏を返せば企業の利益が減り、失業者が増え、流通するお金も減っていくわけである。
なので今後はどうやって生きていくのが良いのかというと、今後もどんどん景気が悪くなると思うので、もらえるお金は大事に使う。出来たら将来の為に少しでもとっておく。仕事などで大きく稼ごうとはしない。稼ぐにも限界があると思うので、そこそこの利益で我慢し、自分の生活レベルも時代に合わせていくようにする。
そんな考えが必要になってくるのではないかと思う。
それと一応上記は守りという意味での考え。
ここで攻めていくのなら、自分自身がそういう機械化の流れに入り、機械を使って仕事を受注する。機械のオペレーターになるなど、省力化、自動化の分野に興味を持つとか、そういう会社の株を保有するとか(安直に買えばいいという話ではない。為替の影響もあるので十分に斟酌してから)、何とかそっちの方を見据え、商売のきっかけを見つけていくのが儲けのチャンスではないかと思う。
それといずれ近い将来さらに機械化が進むわけで、どんどん生きにくくなるわけだ。そう考えると今が一番稼ぎやすい時。今を一生懸命に頑張り、少しお金をためて将来に備える。
そんな必要があるのかと個人的には感じた。
まあ本当は民間主導ではなく、官がお手本となって機械化省力化を進め、人件費圧縮(税金削減)をして欲しいものだが、今の国会議員を見ていると、全く違う世界にいるように見えてしまう。
