自分が頻繁に通っているパチンコ店には、本当は乞食なんじゃないかという風貌のジャグ専がいます。
見た目の年齢は20代後半から30代。
なぜ乞食と思うのかというと、髪があぶらぎっているからです。
それも普通の人の比ではなく、ベトベトなれべる。
間違いなく頭は洗っていないんだろうというのが遠くから見ても分かります。
火をつけたら燃えてしまうんじゃないかと思えるぐらい油べったりの彼の頭からは物凄い臭いが周囲に漂っています。
着ている服も3日間は同じ服を着ていました。(連続で3日間しか通ったことがないので、これ以上は分かりません。私もあまり連続して同じパチンコ屋にはいきませんので)
ただ見た目はそんな人なんですが、人としてはすごい良い人です。
何が良いのかというと、以前、偶然にも隣で打った際、自分がメダルを落としてしまいました。
あろうことかそのメダルはコロコロと転がって、隣の彼の横を通り過ぎ、自分からは2台隣の台の下にいってしまったのです。
落とした瞬間、とっさに大きなジェスチャーをしてそれを取ろうとしたのですが、その距離まで離れてしまうと、わざわざ席を立ってまで回収するものではありません。回収しないと20円の損ですが、たかだか20円です。
そのまましかとして打っていたところ、隣にいた乞食みたいな彼が、そのメダルを拾って自分に渡してくれました。
(画像は拾い物。メダルはもちろん落とした1枚のみです)
こういう場合、ほとんどの人はシカトを決め込みます。何もなかったのように打っているだけなのですが、拾ってくれた彼を見て、
なんて優しい人なんだ!
ちょっと顔でも見てみよう。
パチンコ店というのは人の顔をあまり見ないものです。
でも感動を覚えるような行為だったので、顔をみてみました。
ただ、まじまじと見るのも悪いので、目線は目のちょっと下をのぞいたのです。
ちょうど彼の鼻の部分を見たのですが、そこには鼻毛が飛び出していました。
まあ別にパチスロを打っているわけで鼻毛が出ていようがでていなかろうがそんなのは関係ありません。
別に気にするようなことでもないのですが、まだ若いのに、鼻毛を気にしないで打っている姿は、何か自分に訴えかけます。
忙しいのだろうか?とか、色々と思いをはせましたが、風呂にも入れないぐらい困窮している経済状況なのではないかと想像すると、
鼻毛を気にすることができないぐらい過酷な人生を送っているんだ。彼は大変だ。
最後にそんな印象を持って、その日は何かいい発見があったなと思いながら帰宅したのを覚えています。
それから数日経過したある日、
都内に用事があった自分は、用事を済ませた後パチスロを打ち、珍しく少額ですが換金するまでのメダルを出すことができました。
景品交換のカウンターに並んでいると、自分の1つ前に並んでいたおじさんの対応をしているカウンターの女の子が、明らかに笑いをこらえているのを目にしました。
しかもその笑いは半端なく、今にも吹き出しそうな感じです。
声を出せないぐらい笑いを押し殺しながら対応していました。
なんだ?
一体どうしたんだ?
ちょっと不思議に思いましたが、自分の時はそんな素振りは一切なかったので、この事は自然と忘れていました。
店を出て、すぐの場所にある景品交換所に行くと、先ほど手前に並んでいたおじさんが交換を終え、自分の方に向かって歩いてきました。
その際に顔を見たのですが、鼻のところに何か違和感を感じます。
自分はあまり目が良くないので、違和感が感じる部分を凝視してみると、そこには鼻毛が出ていました。
しかも編まれているのか、そんなわけないと思いますが、太くて大きな鼻毛がでています。しかも片側だけ。
よくお笑い芸人が鼻の下にマジックで鼻毛らしきものを書いていますが、まさしくそんな感じのものが出ていました。
カウンターレディーが笑っていた理由はこれか?
若い女性だったので、こういうのを見ると、どうしてもこらえきれないのでしょう。
別に鼻毛が出ていようとでてなかろうと、そんな事はどうでも良いのですが、たぶん会社内ではこういう人は皆無だろうと思うので、今回記事にしました。
パチンコ店ならではの光景であり、パチンコ店ならばこれでも平気です。
興味ある方は、ぜひ近くのパチンコ店をのぞいてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。