無職になり、数ヶ月間、自分はスロットばっかり打っていました。
当時の自分は、「収入が無いからこれから稼がないと→スロット」という考え方だったんです。
無職=毎日自由時間みたいなもので、時間だけは沢山確保できたので、平日の朝1から、自宅から数駅離れた店を稼動エリアとして、主にイベント狙いで、色んな店を転々として打ち歩く日々を送っていました。
5と7の日は、新中野のス○パーセ○ン。8の日は、中野のグラ○パ、29日は、中野のニ○クといった感じで。
打った機種は、9割がAタイプ。AT、ARTは朝のゾーンや、天井までのゲーム数、強いイベント時等、根拠がある時しか触らなかったというか、投資がかさむので、触れませんでした。
ほぼ毎日10時の開店に並び、マイジャグ等に座っては、しこしこと葡萄の確率、ボーナス確率をカウントする。設定があると思えば粘り、無いと思えば早めに退散する。
そんな生活を続けていました。幸い結果はトントンか、ちょい勝ちぐらいだったと思いますがある日を境に、この生活を終わりにすることにしました。
40代無職がスロットをやめた理由
当時足しげく通っていた新中野のスーパーセ○ン。
その日は前日イベントだった日の翌日。客足はまばらだったのですが、狙っていたマイジャグの挙動が良くなく、低設定だと見切り、10k程度のマイナスで店内をうろうろしていた時、新台のマドマギ2が出ている様子を見て、旧台のマドマギにももしかしたらお宝があるかもしれないと、マドマギの島をくまなくチェックしました。
客が1人も居なかったので全台チェックして、前日のへこみ台(4000枚吸い込み台)を選択。
1000ゲームの時点で、スイカからのマジカルチャレンジが1/2という破格の数字に、心の中で軽くガッツポーズ。
「これは絶対にもらっただろう!」「どのくらい出るかな?」なんて思いながら、1ゲームでも多くまわそうと、トイレも飲み物も極力最低限として、必死でぶん回す。
ゲーム数解除、マジカルチャレンジの突入率は相変わらずいい。またボーナス後のマギカラッシュの入賞率もいいのだが、3000ゲームまわした時点で、通常からのマギカラッシュ突入率が無いというのが1つの不安要素ではあったが、それ以外はおおむね良好。完全な高設定挙動であったのだが、出玉は全くといっていいほど反応が無かった。
3000ゲームの時点で投資は40kオーバー。
途中までは銀行のお金(7万ぐらい使えた)を全ツッパしてもやってやろうと考えていたのだが、さすがに40kを飲まれている状況に若干の疑問を覚えつつも、マジカルチャレンジの突入率が1/2と変わらずだった為、全力で打ち続ける。
しかし何故か分からないがはまっては単発などを繰り返しなかなかまとまった出玉が出ない。ピーク時でも1000枚程度しかなかった。そんな状況だったので、
本当に半泣き状況で打っていた中、大チャンスが訪れた。
キュウベイチャレンジである。
その前に立て続けにスイカを引いたので、スイカでの書き換えだと思われる。正直椅子から飛び上がりそうに成るほどびっくりしたが、隣に若い大学生みたいのが座っており、こっちの台の様子をガン見している為、クールにまわす。
(いつもの自分なら、トイレ休憩を取り、心を落ち着けてから祈りながらレバーをたたくのだが、今回は高設定確定と思われたので、そのまま回すことにしました)
解除率は50%。「レア役」、「レア役」と心の中で祈りながらレバーを叩くも、2ゲーム目ぐらいに「狙ってね→はずれ」。その後数ゲームで「狙ってね→はずれ」を2回繰り返し全てが終わった。
隣の視線が痛かったが、隣の学生もどきは、鬼のような形相で祈りながら打つ自分がはずした瞬間、顔が笑っていました。
ど安目を引いた自分は、しばらく椅子に座ったまま放心状態。数分固まっていましたが意を決して淡々とゲームを消化。
結果的に事故は起こらず、それで出たメダルも飲まれた時点で時刻は16時。
その時点で50k程度のマイナスとだったのと、隣の学生の台が、低設定挙動なのに良いタイミングでレア役などを引いて大爆発。
自分は11時位から6時間も打ち続けて50kマイナスという体たらくなのに、隣の学生は、座って3kで当たり、ものの1時間で数千枚出ているという悲劇。おまけに自分がキュウベイチャレンジをはずしたのを満面の笑みで見つめるという失礼な態度を取った張本人がである。
もはや神も仏も無い
その場で床に倒れこみそうになったが、それだけは抑えて階下に降り、ふらふらになりながらもガロに着席。
5k程度を失った段階で放心状態になり、腹いせとばかりに大量のおしぼりを使って涙を拭き、嫌な事を忘れるべく中野駅まで歩きました。
とぼとぼと歩く道すがら、犬にほえられたり、車にクラクションならされたりと嫌なことは重なるものです。
でも中野駅に着いたとき、ある決意が生まれました。
「もうスロットはやめよう」自分が打ったマドマギが高設定かどうか、定かではありませんが、勝てる自信が無くなりました。まるで魂が抜けたみたいに。
その事があってからも数回ぐらいは打った記憶がありますが、そのどれも結果は芳しくなく、大金を失った事から、それ以降は行っていませんし、打ちたいとも思わなくなりました。
昔はかなりはまっていたし、面白いと心底思っていたスロット。こんな形で熱が冷めるとは思ってもいませんでしたが、結果的にはこれでよかったと思っています。
パチンコパチスロは、店が勝たないと成り立たない遊び。客として行く場合は、基本的には負ける訳で、そういう機会が無くなっただけでもありがたいなーと、今は、マドマギと、スーパーセ○ンに感謝しています。
ここまで読んでいただいた方は、おそらくスロット好きの方だと思いますが、スロットはほどほどに。決して自分の思い通りになると思わないほうが良いです。期待すればするほど、結果が逆になったときにかなりのショックを受けますので。
最後まで読んで頂きありがとうございました。