競馬、競輪、競艇など、公営ギャンブルの先に何があるのか?
個人的な意見だが、その先にあるものは、オケラ街道だと思う。
オケラ街道とは何だ?
という方もいると思うので、簡単に紹介する。
オケラ街道とは、ギャンブルで電車賃迄使ってしまった人達が歩く道路の事を言う。
基本的には競馬場や競輪場からの最寄駅までの道のりを指す。
距離はまちまち。歩いて30分以上かかるところもあるが、基本的にギャンブルする場所にデブは少ない。
皆栄養失調みたいな人ばかり。歩くのは苦でなさそうというか、オケラ街道真っしぐらみたいな人は、基本的には博打のセンスは無い。だから負ける。そして皆歩き慣れている。多分目を瞑っていても、匂いと感覚で最寄駅にたどり着けるだろう。
写真は東京競馬場前のオケラ街道だが、最終レースが終わると、びっくりするぐらいの人数が歩き始めるから、本当に驚く。
なんて計画性の無い連中なんだろうとか、電車賃くらい残しておけよとか思うのだが、自分もギャンブルをするので、気持ちは良くわかる。
又自分だって歩いて帰った事はある。
歩いて帰る時と言うのは、はっきり言ってショックでは無い。どちらかと言うと、カーッとなっている。
怒りのような感覚が近い。
だから早足で歩くのであまり良く覚えてない。
まただからかもしれないが、頭の中は次のギャンブルでいっぱいだったりする。
東京競馬場の近くには府中駅があるのだが、オケラ街道組の何人かは、隊列から外れ、小走りで銀行に駆け込み、その足でパチンコ店に入店していたりする。
競馬での負けを取り返す為、最後の勝負に挑むのであろう。
競馬で負けたにもかかわらず、反省など一切無く、次のギャンブルに挑むその姿勢は、ある意味前向きの一言。飯も食わないで勝負するんだから、この情熱を仕事に向けたら、相当儲かると思うんだが、何故か博打に一途。そこだけは頑固だったりする。
まともな人間には絶対に理解出来ないと思う。
土日は競馬。平日は競輪。夕方からは毎日パチンコ。若しくはパチンコ店で玉拾いと自販機の小銭探しなんて、自分でも引いてしまうような人も中にはいるだろう。
人は何故ギャンブルにハマるのか?
この答えは、ベタな回答かもしれないが、夢だと思う。
わらしべ長者ではないが、握りしめた数百円が数千円になるのを夢見て買い、実際に数千円になった場合は
歓喜のあまり普段は買えなかったモツ煮などの食い物を買う。基本競馬、競輪場のモツ煮はヘドが出るほど不味いものだが、勝った後に食べるときだけは最高に美味い。また屋外で雨ざらしになったボロボロに朽ちた机や椅子は、最初は引いてしまうが、慣れると味があって良い。ポロポロの椅子でも、王様の椅子のように感じる時すらある。
食べ物を腹に入れた後は少し落ち着くが、ちょっとすると、その数千円を数万円にしようと挑み、何回か勝負した後は、最後は負けてスッテンテンになってしまうのがオチ。
人類皆兄弟では無いが、人類皆オケラ街道真っしぐら。大体そんなものだと思う。
今日は勝つよ!と言って意気揚々と家を出るものの、帰宅時にはしょんぼり、がっかり、愚痴ばかり。
はたから見たら馬鹿じゃないかと思うかも知れないが、何故その愚行を繰り返すのかと言うと、その人達には夢があるから。
その一言に尽きると思う。
ギャンブルする人達は、夢を抱きながらギャンブルを楽しみ、最後はオケラ街道を歩く。でも心の中に夢があるから辞められない。
だから繰り返すんだと思う。
では一体どうすれば良いのかと言うと、お金の夢は見ない事。
投資なら良いけど、博打で夢を見る事だけはしない事。
そうすれば、オケラ街道を歩かないで済みます。
※因みにオケラ街道を歩く人は良い年した人達ばかりですが、マナーは最悪です。自転車があれば乗っていってしまう。タンやツバは吐き散らかす。タバコのポイ捨て当たり前。腹いせにゴミ箱をひっくり返したり、ゴミ箱の中に食べ物が無いか探す人迄います。これらは日常茶飯事。基本最終レースから出てくる人達に近寄らない方が良いです