トルコ円の大幅な下落で、FX市場は、ユーロ、ランドの下落が起こっています。
この原因は、中東情勢、アメリカとの衝突など多々ありますが、1番の要因はエルドアン大統領です。
ここから何故ヤバイのかと、今後のトルコ円について個人的な見解を書いてみます
トルコのエルドアン大統領はヤバイ人
トルコのエルドアン大統領もまた、自分勝手で自己の主張を曲げない人。
そしてそれでも大統領の椅子に座っていたいと言う強い意志がある人です。
6月だったか、トルコの大統領選挙で再選していますが、これは前の大統領だった時。非常事態宣言を発令し、ライバルの選挙活動をさせなかった事、メディアも大統領が牛耳っており、エルドアン大統領の選挙活動ばかりを放映したこと、また実際の投票についても、反対票が入れられる可能性が高い地区は、ワザと何キロも先にある場所迄行かなければ投票出来ないようにしたそうです。
それでも反対派が結集し、ある程度の票が集まりましたが、結果的にはエルドアン大統領再選となってしまいました。※選挙結果の改ざん説も出ていましたが、これは言ってもしょうがないから伏せます。
で再選してからは、トルコ中銀の重鎮を首にしました。トルコの通貨が何とか維持出来ていたのは、この重鎮のおかげで、この人がトルコ円の下落を食い止める措置をし、それにより実際に下げ止まっていたのですが、大統領再選後はいきなり首に。
これに対しては、imfと言う、通貨の番人も首にしたらトルコは崩壊すると言ったアドバイスをし、ニュースにもなりましたが、エルドアン大統領は聞き入れませんでした。
まあ日本で言うと、日銀が無くなるようなものです。
日銀は何をしているかと言うと、経済を把握、物価などをチェックし、今出回っているお金の供給量を操作しています。
不況、好況があるので、これは必要な事で、普通の国はこういう機関が生きているのですが、今のトルコは機能していないのと同じ。
そしてまた、世界の投資家もそれが分かり、危機的状況なのも分かるから、トルコを売るわけです。
重鎮が首になったのは2ヶ月くらい前、そしてその時から怪しくなって来たのですが、結局エルドアン大統領は何も対策を講じないできた。むしろ本人はトルコ中銀なんか不要だと考えているような発言や行動をした。
これが原因で今になっていると思います。
今後トルコ円が上昇するには利上しか無いと言われています。
利上げは本当に必要なんですが、エルドアン大統領は昔から利上げが嫌いで、利上げが必要な局面でも、利下げすると言って来た人物。
今のトルコは、利上げ権限はエルドアン大統領にかかっているので、彼の考えが変わるかにかかっています。
昔のエルドアン大統領は、玉虫色外交と呼ばれていた事もあり、コロコロと主義主張が変わっていたので、それが出てくれれば良いのですが、ここ迄下がり、世界中がヤバイぞと言っているのに、何の対抗策も講じないのは、分かって無いとしか思えません。そして分かって無いとしたら、具体的な対抗策を講じる迄は売り込まれる事になると個人的には見ています。
但し、相場は皆が思っている方向とは逆に動くもの。
自分は上記の考えで、正直触りたくありません。
投資は自己判断どお願いします。