つこんにちは、金丸です
以前勤めていた会社は、どちらかと言うと頭が弱いというか、少し脳みそが少ない人が多数。
類は友を呼ぶとでもいうのか、右を見ても、左を見ても、勿論自分を見てもそんな人達の集団でした。
そんな中、極めて異才を放っていたのが掃除のおばちゃん連中。
いつも誰かれ構わず妙に馴れ馴れしく話しかけてきます。
そして鬼のような勢いで話し出します。
トイレで掃除をしていることが多いので、こちらはまさにその最中であっても、平気で後ろから話しかけてきます。
皆やさしい人が多く、掃除の仕事は大変なんだろうと考えるのか、比較的素直に話を聞いている人が多かったんですが、よくよく見てみると、話している間は、掃除をしていません。掃除をする手が止まっています。
1日を通してみると、おそらくだけど、話をしている時間の方が圧倒的に多いです。「要領よくやっているなー」と思ったのと、「どの世界もこのくらいにならないと生きていけないのかなー」とも思いました。
その掃除のおばちゃん達には、専用の部屋があるのですが、そこで話している事のほとんどが1パチの話。
自分は低貸しは殆ど打たないので、打つ人の気持ちが分からないのですが、掃除のおばちゃんたちは、それぞれが目を輝かせながら話をしていたので、なんとなく社会勉強がしたいという方の為に紹介します
1円パチンコの話ばかりしている掃除のおばちゃん達
掃除のおばちゃんは、4人居ましたが、全員が趣味で1パチをしているようでした。
パチンコ店には、主に休日に出かけるようです。
移動手段は車。その為、自分の住んでいる地域から、電車の駅で10個以上は平気で動きます。
1パチ専門なのに、出玉に対する執着は物凄く、住んでいる地域からかなり広範囲にあるパチンコ店の、1パチが設置してある店は殆ど熟知していました。
パチンコが出来る社員を見つけると、先ずは店の状況の話からします。
この地域は、○半と○コーナが隣り合わせで営業しているので、どちらも集客の為に出しているとか、この地域の○コーナは、ライバルがいない場所にあるのか、全然出していない、「この店は本当にひどいのよ」とか、説明をしてきます。
自分はおばちゃん達が打つ地域とはかなり離れている為、話に出てくる店には行ったことがないのですが、説明はとても分かりやすく、聞けばなるほどと納得してしまうような話です。とにかく趣味の事になると饒舌です。
そしてその後は決まって台の話。
おばちゃんたちが打つ台は決まっています。
海物語の甘デジ1択。
そしてここからオカルト話が始まります。
・はまっている台は、当たると高確率で連荘する
・朝1連荘した台は、午後はおとなしくなるけど、夕方から再度連荘する。18時以降に打つと良い
・魚郡リーチを2回はずした台は、おおはまりする
・泡のリーチばかりしか出ない台はよくない
・連荘する性質なので、必ず70回転までは回す(そこまで回っていない台を見つけてハイエナすることもあり)
など等。
まあこの点は軽く聞き流します。
そしてその後はどうやったらサムが
出るかを力説します。
リーチがかかったとき、このタイミングで、左から右に流れるように画面に手をかざすとか、このタイミングでボタンを押すとか、もう殆どがオカルトですが、皆それを体験して当たったことがあるらしく、ある人が説明すると、「それは本当。私もそれで当てさせてもらった」などと同調し、皆それぞれが編み出したオカルト打法をその場で共有し、実践で活用しているようです。
因みにおばちゃん達は、皆50歳は超えています。
自分なんかより年上なので、半分冗談で、面白おかしく脚色をしながら話をしているんだろうと初めは思っていましたが、どうやら本気で話しています。パチンコにのめりこんでしまっているようでした。
掃除のおばちゃん達が稼げる金額というのは、高額なものではありません。でもその少ないお金を握りしめ、必死になって1パチを打ち、勝った負けたで一喜一憂していますが、トータル収支は明らかに負けているようです。
せっかく稼いだお金が、パチンコ店に流れているだけです。
まあ、1円だろうが、4円だろうが、それは同じ。特にパチンコに関しては、絶対に店が勝つような釘調整になっているので、客は負けるようになっています。
その事に早く気付いて辞めたら良いのにと、なんども思いましたが、もしかしたら、分かってやっている可能性もあり、また、年上なので、口にはしませんでした。
今、パチンコ店に行くと、年配客の割合が高いです。どの店に行っても、最低でも2割は年配客です。
その人達を見ると、掃除のおばちゃんを思い出すと同時に、それ以外の趣味をした方が良いのにと、心底思います。