平日の開店と同時にパチンコ店に入店すると、いい年齢の大人達がデーターランプをぽちぽちとしながら、懸命に台を選び、これだ!と決めた台があったら、それを必死に打つ光景を見ることができる。
年齢は20代から70代まで幅広くいるが、メインとなるのは30代から60代ぐらいだろう。皆いい年齢で、俗にいう大人といわれる人達だ。そんな人達が仕事もしないで朝から集まり、いっつも自分が帰る18時までは打っているし、翌朝は平気な顔をして並んでいるのを見ると、本当に情けなくなる。なぜかというと、常連のほとんどは負けているからだ。自分は最近阿佐ヶ谷オーシャンという店に数日通ったのだが、そこにはバジリスク絆の時からいて、一度2年ぐらい顔を見せなかったパンチパーマーの薬でもやっているんじゃないかと思うような見た目の常連が復活していたし、それ以外では計算が得意そうなオタクみたいな風貌の中年男性などが毎日のように来ていたのだ。それ以外にも多数の常連らしき人がいたが、公開しているデーターを見れば一目瞭然。ほぼ100%。たまに出す日もあるけど、そういう日でも実に80パーセント以上の人が負けているのだが、それでもなぜ通ってしまうのかという点について個人的な考察をしてみたい。
常連は皆勘違いしている
阿佐ヶ谷オーシャンに出没する常連を見ながら自分は思った。あの人達はなぜ負けても負けても毎日のように来るのだろうか?
その答えはおそらくだけど、【今日は勝てる!】と考えるから来るんだと思う。なぜ毎日のように負けているのにも【今日は勝てる!】と考えるのかというと、それはあまりにも店が出さないので、今日ぐらいは出すだろうと考えるからだと思うが、実はそれがドツボの始まりで、前の記事に書いたが、出さない店は出さないのだ。だがその常連達は自分の都合の良いようにしか物事を考えられない。また単細胞丸出しのような感じなので、おそらく1度考えたら疑わないのだろう。【出さない店はいつか出す!なぜかといったらたんまり貯金があるのだから!毎日財布から大枚を取っているだろ!その大放出の日は今日だ!】多分そんな考えで打ち続け、結果的には負け、そして夕飯前にやすいー缶酎ハイなどを飲み、泣きながら寝るが、翌朝は元気いっぱいで今日は勝てると思い並ぶんだと思う。
結果は報われない
そんな常連を目の当たりにした際、自分はそういう常連にやる気がみなぎっているのを感じたことがある。とにかく朝は確実に自分よりも早く来て並んでいる。おそらく抽選も受けている。また台を選び打ち始める際は、本当に真剣に、尚且つ毎ゲーム毎ゲーム、当たれ!当たれ!と念を込めて打っているような素振りを見せている。そしてそういう人はスマホなんか見ない。毎ゲーム祈るように打ち続け、それを永遠閉店までやりつくすのだ。
ある意味狂気狂乱だ。
毎ゲーム真剣にレバーを叩いて結果が変わるなら良いが、おそらくそんな事は無いだろうと思う。
自分にはそう見えるが、常連は真剣そのもの。おそらく設定なんて言葉は知らないんだろう。【自分が叩けば光る!自分が叩けば連荘する!】そんな気持ちが露骨に出ている人を目の当たりにすると何だか哀れを通り越して可哀そうにすらなるが、阿佐ヶ谷オーシャンに行くとそういう堅物というか、化石みたいな人が未だに存在するので、正直驚いてしまう。
またそれと同時に、そんな人を直視した後は、ジャグラーを打つのをやめようかという気分にもなる。数日前にその真剣に打つタイプの常連が1つ離れた席に座ったのだが、とにかく気迫がすごい。毎ゲーム毎ゲーム馬鹿みたいに真剣にレバーを叩いている人が近くにいると、何故か止めたくなるのは本当に不思議だ。因みにその人は当たると自分とその人の間にある空席の椅子に手をかけ、ジャグラーの音楽の合わせながら体を揺らしていたので、誰かの肩に手をかけ、踊っているような妄想を抱いていたのだと思うが、大の大人が当たるたびにそんな事をしているのを見て、自分がその場所にいること自体、こんな人間と同じ空気を吸っている事自体がなんだか情けなくなり、珍しくマイジャグの島を後にして、ハッピージャグラーに移動した事を覚えている。
とにかく阿佐ヶ谷オーシャンの常連は馬鹿だ。
そう思うもう1つの理由は、この店では超がつくほど有名なパンチパーマの常連がいるのだが、その人がこの前マイジャグ5を打っていたのだが、データーランプを見ると、千ゲームを超えていたところだったのを目撃したことが理由だ。
ジャグラーには設定というものがあり、千ゲームもはまるような台はまず出ない。打たないほうが良いというのが常識なのだが、その人は朝1からその台に座った。また千ゲーム以上はまっても打ち続けていたのだ。自分はちょうど背中合わせの位置にいたので、その後も見守っていたのだが、確か1100ゲームでBIGを引き、そのまま止めるのか、または100ゲームだけまわして辞めるのかと思ってみていたら、飲まれた後に現金を入れ始め、結果的に自分が途中でやめるまでの間ずーっとそのはまり台を打ち続けていたのである。
ちなみにその人は本当に最古参の人で、大晦日も正月も関係なく、毎日バジリスク絆を打っていた人だ。しかし2年間ぐらい急に来なくなり、最近になって出てきたので、もしかしたら服役していたのかもしれないと思う。
それとどう考えても設定という言葉ぐらいは知っているんだと思うが、なぜ右肩下がりのグラフを示しているマイジャグ5を執拗に打つのかというと、遥か昔は吸い込み方式という台があったらしいのだが、おそらくそこで脳内の時間が停止していて、吸い込んだら出ると勘違いしているんだと思う。ちなみにその常連が大好きだったバジリスク絆も、スルー回数天井というものがあり、ハマれば出るような台にはなっていたので、全ての台がそういう台だと勘違いしているんだと思う。
もうはっきり言って、どっからどう見ても化石。
この現代には先ず見かけない人達だ。しかも毎日開店から閉店までパチスロ。結果は常に大敗。こんな事をしていて一体何が楽しいのかと本気で思うし、そういう生き方が、自分には痛々しく見えてしょうがない。
とりあえず今日は自分が目の当たりにした事について、色々と想像をしながら書いてみた。世の中には実に色んな人が存在する。そして皆それぞれがそれぞれの考えをもって一生懸命に生きている。なのでそんな人達を馬鹿にする権利などは自分には一切ないし、バカにするつもりでは書いていないが、何故か脳内のもやもやが消えないので、今回こんな感じで書いてみた。もし不快に感じられたり、嫌だと思う方がいたらすぐに記事を削除するので、遠慮なくコメントにお願いします。