10月7日(金)昼の12時ぐらいに、岸田首相が、「最近みられたような急速で一方的な円安の進行は望ましくない」と述べた。これによりドル円は20pip円高に振れた。円高になった際のレートは、144.9.145.1から20pip下がり、そのレートになった。またFXのニュースにも流れた。
個人的にはこの発言を見て、今まで円安が悪い→良い→悪い→良いと、コロコロと発言が変わっていたが、財務省の為替介入の後の発言だっただけに、さすがにこれ以上の円安になると、国内の会社の倒産も増えるし、物価高にもかかわらず給料が上がらない人が多いので、国民の不満爆発を恐れるために、このような発言をし、意思を固めたのかと思っていたのだが、確かその数日後には、円安が外人観光客を増やすので歓迎という発言をし、本日11日13時10分のFXニュースでは、「日本銀行は賃金が上昇するまで現在の金融政策を継続すべき」という発言をしている。
これは現在の円安を後押しする黒田総裁の金融政策をそのまま引き継いだほうが良いという趣旨の発言だ。
今ここまで円安になっていて、それが黒田総裁の政策のせいであり、次の日銀総裁を変えることで円安をおさえようという話も出ている中で、正直びっくりするような発言だ。
また以前に財務省、黒田総裁、岸田首相とで話し合いがおこなわれたことがあった。その時に岸田首相は財務省側を後押しする(円安反対)ような発言をしていたと記憶しているが、その主張が今回のようにコロコロと変わってしまっている。
為替が円安になろうと、円高になろうと、これは市場が決めることでどうなろうとしょうがないことなのだが、仮にも首相という立場の方が、短期間でここまでコロコロと意見が変わってしまうのは、正直驚きを隠せないのと、ここまでくるとオオカミ少年ではないけど、それに近いイメージしか持てなくなったので、今後の発言は一切スルーすることに決めました。一応忘れないように書いておきます。
※日本はどうしてこんなにも意思統一が出来ないのか?何が問題で、どう対応するべきかの議論が固まれば、おのずと答えがでると思うのですが、、。いつまで経っても意思統一すらできず、その為に具体的な対策もなし(あったのは5万円支給だけ。旅行補助なんか良いから、円安対策をしないと、本当に困る家庭が増えてしまうと思うのだが)個人的には非常に疑問に感じています。
10月7日、岸田首相発言のロイターのニュース