8月22日からのドル円相場展望だが、結論は基本は様子見としたい。
22日からのドル円だが、1番の注目材料は、金曜日の日本時間23時から予定されている米パウエルの講演だ。9月の利上げがどうなるのかという点についてがテーマになると思うので、そこでどういう話をするのかによりドルは大きく反応する可能性がある。
但し、米パウエルはデーターを見てからというスタンスである。9月1週目に米雇用統計などの発表が控えているが、個人的にはそのデーターを加味した上で利上げ幅を決めると思うので、そういった話をするのではないかと想定しているが、先週に米高官が相次いでインフレを懸念した発言をし、9月のFOMCでは大幅な利上げが必要と言っているので、今の米国は本当にインフレがひどく、パウエルもそれに同調し、そのような発言をすると、ドルは大きく上昇することになると思う。ただ、個人的には7月14日につけた年初来高値の139.388を今話題となっている0.25の利上げで越えられるかというと、そこには疑問を感じている。上げてもそこまで上がったり、それを突き抜けて勢いよく上昇する可能性は低いだろうと思う。
それ以外では経済指標で反応するかもしれないので、その時間帯はチェックしておいた方が良いかと思う。
先週の値動き
先週は週中まではドル売りの圧力が続いた。経済指標が弱かったこと、米パウエルFRB議長の発言があったが、その中に利上げに関するポジティブな内容が盛り込まれていなかったことが理由だ。
但し木曜日に米高官が相次いで9月のFOMCにおいて、大幅な利上げをするべきという強気発言が重なり、木曜日と金曜日にドルは大きく上昇し、引けている。
今はアメリカのインフレがどんな状態にあるのか?FRBはインフレをおさえる為には利上げも躊躇しないという姿勢を示しており、インフレの状態により、利上げ幅を決定するものというのが大半の見方だ。
そして現状はインフレが高いという高官の話と、インフレが収まりつつあるというメディアのニュースなどが流れていて、どっちが正しいのかがはっきりとしない。直近の値動きでは、米経済が低迷する可能性からドルが売られたという事実があるので、普通に考えると後者ではないかと思えるのだが、先週の米高官はそろって真逆の発言をしてドルが上昇しているので、とりあえず今週はこの点がはっきりとするまでは様子見が良いのかと考えている。