11月28日からのドル円の相場展望だが、年内最大の注目材料は、12月13日、14日に開催のFOMCになるが、その兆しというか、そのヒントが出てくる週として認識されているので、結構重要な週になる。
高官発言や大きめの経済指標の発表が予定されているし、その結果次第では思惑こみで大きく動くと思うので、ごくごく普通に考えるのなら、経済指標の結果からポジションを決めていくのがセオリーではないかと思う。
一応動きそうな指標としては、30日のパウエル議長の発言、1日の指標、2日の雇用統計ではないかと思う。(月曜日と火曜日に高官発言もあり、これも厳密にいうと相場を動かす要因にはなると思う。)
実際の戦い方だが、一応12月FOMCが年内最大の要因で、ここが1番動く可能性があるので、これに備えポジションを軽くし、証拠金に余裕を持たせるのも良いのではないかと個人的には考えている。
ちょっと引け腰だが、その理由は以下。
現在のドル円の状況
先週も経済指標で弱い結果がでた関係で、アメリカのインフレピーク説が浮上し、それを理由によりドルが売られた。前回も下げたが経済指標で大きく下げたのは、これが直近では2回目だ。
それまでのドル円というのは、100%利上げ!ガンガン利上げしようぜ!みたいな感じだった。相場参加者も9割以上がそう考えていたんだと思う。それなのでどんどん上昇していった。またこの間に、びっくりするぐらい弱い指標が発表されなかったというのも理由。誰もが上目線で間違いないと思うぐらいの状況があり、それで上がっていたのだが、ここ最近の2回の指標は、下げを想定する結果だった。
これは想定外の結果で、そういう意味で斬新で、衝撃的にうつり、それにより予想以上に売られたんだと思う。
個人的にこの2つの指標だけでインフレが収まったと考えるのは時期早々だし、まだアメリカの金利は高いので、下げにくいのではないかという相場観はもっているが、相場は下がっていることと、アメリカのイエレン財務大臣や、ホワイトハウス的なものが、ドル高により他国に迷惑をかけているというようなコメントも発表している。
米中間選挙前は、イエレンとバイデンが、米国民の利益のために、他国は関係なしにドル高にしていくと発表していたのだが、終わったとたんに手のひら返しのコメントを出しているので、年内最大の注目材料であるFOMCを消化するまでは少し様子見をしていても良いのかなという気持ちに傾いているような状況だ。
とりあえず今の状況というのは、10月末時点とは大きく異なる。10月末がいけいけがんがんのドル買い相場だったとすると、今は慎重に行こうみたいな感じになっている。黄色信号がともっているような状況あるように見える。ただ大きな下落要因は見当たらない(かなり先を見通せば米経済は低迷するので、それが売り要因にはなるが、まだ先の話だ)なので、落ち着いたところは買いでも良いと思うが、FOMCまではどうなるか?その点を注意しながら、やるなら小ロットでやる予定。
本投稿が年内最終の理由
前からこのブログの読者様ならお分かりかと思うが、毎年12月は忙しいという理由でこの投稿を控えている。なので、今年も同じ理由。
それとここに書いてある数行の文書だが、実はかなり時間を使って書かれていることが多い。
とりあえず自分の場合は様子見と書いていながらも、基本的に相場は見ている。またロイターやブルームバーグの記事には目を通すことが多い。
月曜日から金曜日まで、ずーっと相場を見ながら、ある程度の記事を脳内に入れるということをやっていると、土曜日の朝は脳がFXでパンパンになっていて(相場についていくため、気を緩めずやっている関係で)とにかく休みを欲する。脳内を他のものと入れ替えたいという本能的な欲求をこなした後、来週の相場を考えるのだが、その際も脳内にはあふれるほど情報が詰め込まれている。またその情報は、半分は買い材料、半分は売り材料だったりすることが多く、すり合わせというか、調整が非常に難しい。
そしてこの調整に多くの時間をかけている。散歩したり、自転車に乗ったり、温泉につかるなどしている間考えつづけ、やっと出てきたものを書いている次第だ。
実際の投稿だが、削れるところは全部削っているときもあり、数行で終わることが多いが、一応考え抜いて出した結論だ。
また基本的に売りか、買いか、様子見かになるが、その答えには無理はない。普通に考えたらこうなるだろうといったことを書いている。
と、一応自分がどうやっているかを書いてみた。
この内容をみると、なんでそんなに疲れるの?と思うかもしれないが、売りも買いも色んな要素が混在するのがわかっている中で、どっちが優勢かという答えを出すのは正直かなり労力を使う。
それと世の中には、上がるよとか、下がるよといとも簡単に言う人がいるが、お金がかかっている事を考えると、よくそんな簡単に答えを出せるな?と個人的には感じてしまう。勿論そういう簡単な相場環境の時も少しはあったが、今年は難しい時が多かった相場だったように思う。
まあこの点は性格がでたりするのだと思うが、個人的にFXだけは真面目に、なおかつ常に落ち着いた状態で見るということを意識してやっています。
年内最後になりますが、最後まで御覧いただきありがとうございました。