先週のFXですが、トランプがいつもより静かになった事、アメリカの指標が良かったこと、米中貿易問題も若干ながら良い方向に進んでいる事、中東情勢について進展がなかったことなどから、ドルは買われました。
逆にニュージーランドが金融緩和をするかもしれないという発言で売られ、オージーは金利を下げるかもしれないという報道で売られ、ユーロは25日の発言があまり強気なもので無かった為売られ、ポンドはいってこいの展開となりました。
来週の相場展望
来週は8月1日の朝3時ごろ、アメリカの金利公表が予定されています。
予想だと0.25%の利下げが8割、0.5%の利下げが2割といわれています。そしてそれは現状のレートに織り込み済みといわれています。
とりあえず先週のアメリカのGDPも良かったので、来週の発表までに、ネガティブなニュースが無い場合、0.25%の利下げとなると予想されます。
そしてその場合は、ドルは若干上がるのでは無いかといわれています。
どうなるかは分かりませんが、結果次第では大きく動く可能性があるイベントなので、8月1日の朝3時まではあまり動かないのではないかと思います。
ドル円
米中貿易問題は、ファーウェーに対する規制の緩和での協議が継続中であり、今まで話し合いも出来ていなかった状況から考えると進展していると取ることが出来ます。
また中東問題、北朝鮮問題など、相場を動かす要因がありますが、この点に関しては何故かトランプが非常におとなしく、そういう事もあり、問題視されていません。
基本的にトランプが黙っていれば、相場は落ち着いてくれるので、このまま来週も、それ以降も黙っていてくれると、割と儲けやすい相場になるのではないかと考えていますが、FOMCや日米通称協議など、イベントはあるので、やはり彼の発言を想定しながら、ある程度証拠金に余裕を持たせての取引が良いように思います。
先週は下値が固い。あまり下がらないというイメージを持った値動きになりましたが、それは経済指標が良く、トランプが余計な発言をしなかったからです。
彼の発言しだいでどうなるのかは全く分からない状況だと考えています。
ユーロドル
チャートから見ると、下限の抵抗ライン近辺をうろうろしているように見受けられます。
まだ下がっても全然おかしくないと思えますが、今までこの辺では跳ね返されてきたので、今週は反発があるかを見てみたいと思います。
さすがにこの位置だと、売りたくも買いたくもない通貨です。
ポンド円
新首相の発言があまりにも酷く、ニュースになっています。
新首相は、イギリスを世界一の国にすると発言していますが、その根拠が何もありません。その事について突っ込まれても、大丈夫というくらいしか言えないような首相です。
メディアを初め、その他の国の首相クラスももはや呆れています。
今週はフランスのマクロン大統領との協議が予定されているようです。
あまりにも頭が悪いからか、フランスの大統領が、イギリスの首相を招いたそうです。なおマクロン大統領はどんな人でも説得できる自信があると言っています。
ブレグジットに関しても、めちゃくちゃな発言をしている新首相に対し、何かさとすような行動をとるのだと思います。
上記のような状況なので、この新首相がどんな人物なのかを見極めてからでないと、今後のポンドは触りにくいのではないかというのが正直な感想です。
トランプほど酷くなければ、とりあえずは何とかなると思っているのですが、この点は徐々に判明すると思われます。
オーストラリア
もうあまり下がらないと思っていたのですが、再度利下げするかもという報道で下がっています。
もう利下げの必要はないというぐらい、割と経済関連の指標が良かったので、ちょっと意外な通貨です。
但し下がったとは言え、チャート上はまだ下限付近。底抜けはしていないので、今週はこの位置でとどまる事が出来るかを見ていきたいと思っています。
ニュージーランドの下げ方がちょっと気味が悪い下げ方なので、今週のオセアニアはあまり積極的に取引をしたくないですが、どちらかと言うと買いではないかと考えています。
但し私のオージー予想は本当によくはずれるので、信用しないほうが良いです。
来週の相場展望のまとめ
来週の大きなイベントは、アメリカの金利公表であるFOMCであると思います。予想通りで終わると、ドルは若干買われるのではないかという見通しです。
しかしドルが上がるのを極力嫌がるのがトランプ大統領です。
大統領にはそれなりの権限があるので、ドルが上昇した場合、トランプがどんな発言をするのか?その点も見極めていきたいと思っています。
それ以外の世界経済の要因は若干ながら改善傾向にあるので、僅差で円安に動いているのではと思えますが、それはあくまで何も発言や動きが無かった場合の話。
来週も何も無ければさほど動かないと見ていますが、怖いのは何かあった場合。でもそれは予測できないので、膠着相場だからと証拠金を使うのではなく、こういう相場だからこそ、決めた証拠金の範囲内で、ちびちびと取引をしていきたいと思っています。