今週の相場展望ですが、以下のような相場をいつ動かすか分からないような政治的要因が多数あるので、今週は見合わせます
1、米中貿易問題→今週協議を予定しています。また前回の会合は上手くいったとうい話になっていますが、その内容を書面化することになっているのですが、トランプ大統領はその著名を先送りしています。何かあったらひっくり返すというようなニュアンスも匂わしています。まだまだ予断を許さない状況です。
2、サウジ石油施設破壊問題→石油施設を破壊されたサウジアラビアですが、犯人を特定しようとしています。また班員が特定できた場合、報復をすると言っています。紛争はリスクです。
3、トルコ軍侵攻問題→トルコが軍事作戦を進めていましたが、その点について米国は停戦しないと経済制裁をするとトルコに通告し、トルコはそれなら停戦すると合意したそうですが、実際には停戦しておらず、其のことに対してEU側が非難しています。この問題が大きくなる事が、リスクとなります。
4、アメリカのEUに対する関税発動→EUの飛行機、エアバスなどに対し、先週金曜日にアメリカが関税を発動しました。トランプは中国に対して関税を発動した後、EUに対しても同じような事を始めています。関税の範囲や総額が中国ほどではないので、市場は反応していませんが、EU側は報復をすると発表しており、激化するリスクはあります。
5、ポンドブレグジット問題→実はこの問題に対する相場の値動きを今朝確認し、この結果で見合わせることにしました。
ポンドのブレグジット問題ですが、今まで合意ある離脱が出来てこなかったので、今回もダメではないかと個人的には考えていましたが、相場はそれに反し上昇しています。その要因は、楽観説が流れたこと。後はイギリスを始めとする金融グループ(投資系)が、買いで入り、相場を持ち上げているためと言われています。
この投資系資金の流れがどのような影響を及ぼすのかが想像もつきません。実際に土日に公表されたブレグジットに関するニュースだと、もう少し大きく下げてもおかしくないと思うのですが、想像以上に下がらないところを見ると、大きな勢力が買い支えており、何かのニュースをきっかけにさらに上を試す可能性もあると感じます(どうなるかは本当に分かりませんし、買いを推奨しているわけでもありません)
現実に起こった動きと、相場が異なっている時というのは、今までの経験上、ちょっと気味が悪く、正直触りたくない通貨です。またポンド単体の値動きなら良いのですが、ポンドの上下により、結果的には他通貨も引っ張られた動きをするので、その点が個人的には嫌な点です。よって様子をみたいと思います。
また上記以外にも日米貿易問題、等々書いていない政治的なリスクもあります。ここまで沢山の要素が入っていると、正直やりたくないというのが正直な気持ちです。もう少し相場が落ち着いてくれるような環境になることを願っています。