8月4日(日)所沢湯楽の里で過ごした後、自転車を借りて東所沢駅付近に返却し、喉が渇いたからと駅前にあったスギドラッグに入ったのだが、この店に入って自分は結構驚いた。何故かというと店の中には冷凍食品、納豆や豆腐など、結構がっつりと食料品が売られていたからだ。数年前は都内の銀座の薬局のチェーン店でも同様の事を目の当たりにしたが、その際はテストとして一時的に販売しているものと思っていたのだが、ここ最近はどの薬局でもこのような形で食料品を販売することが多く、もはや一般的になっているような感じだ。今回はこの事の詳細を書こうと思う。ちょっと暗くなる話なので、気になる方だけご確認ください。
薬局が食品を売る理由
薬局は薬品を売るためにお店を開業したわけだ。薬を販売するためにお店を作り、棚や置き場なども薬を売るために工事されたのだが、何故そこで食品を売るのか?しかも冷凍食品とか、納豆豆腐など、安価で売れたとしても薬品よりも利益がとれなそうなものを売るのだろうか?自分はこの点に非常に疑問を感じたが、これに関してはおそらくだけど、もう薬が売れないのだろう!その理由は人口減少、不況などによるものと思われる。
今の人は、今の給料では薬が買えない。薬を買うお金は控える人が増えたのだろう。ただ食べ物だけは食べないと生きていけない。だから食べ物はある程度は売れるはずだ!おそらくだけどそんな考えで売れそうなもの、売れやすいものを置いてみているんだと思う。
またそこで利益が取れないとしても、もう既に売れなくなった薬品を並べておくよりも、薬品よりも売れやすい商品を販売するほうが、売れないよりかは売れるという意味で効果があるのだろう。多少の儲けが期待できる、だとしたら薬品以外を売ろう。もう薬局という看板に縛られず、売れるものは積極的に売っていこう。なんかそんな事でも考えているんじゃないかと感じた。
また何故薬局という看板を掲げながらも食料品に手を出したのかというと、もうそうでもしないと、そこで働いている従業員の給料が出ないからだと思う。ご存じのように処方箋は今後アマゾンが取り扱うことになった。アマゾンに頼めば並ばずに済む。送料無料で届けてくれる。だとしたら今後は皆アマゾンに注文するだろう。今まで薬局は処方箋で結構な売り上げを上げていたが、それがアマゾンに取られてしまうとなると、今後は他の事で稼いでいかないといけない=とりあえず食品でも売ってみて、どうなるかチェックしてみよう。と今はそんな時に来ているのかと思う。
薬局が食料品を売るとなると他が儲からなくなる
ただ薬局が食料品を普通に販売するようになると、スーパーやコンビニ、町の小さな食料品店、100円ショップなどは皆割を食うことになる。ライバルが増えるようなものであり、更なる競争にさらされることになるのだ。
また薬局も最初からそのことはわかっている。薬局には頭の良い人が沢山いる。出店場所、利益率など、さんざん考えたうえで出店しているのであろう。勝算があるからこそ、その商品を扱っているのだろう。だとしたらその周囲のお店が割を食うことで閉店の可能性が高まることになるのだ。
となるとしたら、もうこれは方程式のようなもので、今後小売業界はさらに激戦地になるものだと思う。
何故かというと人口が減少しているのにも関わらず、皆売ることを辞めないからだ。早く廃業、閉店するなどして、地域から小売店が減れば良いというか、供給側が適正な数になれば良いのだが、どこも従業員を抱え、日々の利益を出さないといけないような状況にある。そのためお店を辞めたくてもやめられないのだと思う。
また本当はそれ以外の何かで儲かる事を始めれば良いのだが、それは簡単には思いつかない。
またこんな事をしている間にも、多くの人はアマゾンなどのネットショップを利用し、その便利さを知り、それにより更に客足が減っているわけである。
そんな事が想像できたとき、この先更なる不況になるのかもしれないなという感情と、お金は大事に使ったほうが良いという2つの感情が自然とわいてきた。
これからの時代は何か新しい産業のようなものがないと厳しいように感じる
高度成長期、人口が増加傾向にあった時というのは、家売れた。車も売れた。衣料品、寝具などなど、あらゆる物が飛ぶように売れた。好景気に沸いた。またそこに従事している人はそれが継続すると思っていた。
だが時代はだんだん不況になった。今も沢山の人が色んな業種に従事していると思うが、昔ほどは売れない。昔ほどは売れにくくなっている。だがその状況を改善することができず、指をくわえてみているだけになっている。ただその中でごく1部の優秀な会社だけは、今までやってきたことにこだわらず、時代に合わせて会社を変えていくため、そういう会社だけは何とか生きながらえているものの、滅茶苦茶儲かるかというとそうでもない。
大きな会社ほどたくさんの従業員を抱えているために、ある程度の大きな食い扶持を確保しないといけない。例えばそれは狩りで例えれば象など大きな動物を何頭かしとめるという目標をもって行動するようなものだ。これは企業の規模などにより異なるが大手はそうやって大きな市場を狙ってきたが、スギ薬局のような巨大企業が、コンビニやスーパーなど、小さな利益を取る営業をしている、その甘い蜜まで取るような動きをしているのだから、もう大手といえども背に腹は代えられない状態にまでなってしまっているのだろう。
今の日本はどの会社も仕事が欲しい。だが仕事は全然ない。人が減っているのに、供給側が減っていないからだ。なので時間の問題で詰まってしまう。そして途絶えてしまうのが現時点の自分の考え。
但しそれまでの間に、アメリカの軍事製品の仕事の受注が入るなど、新しい仕事が入り込めばそれによりお金が回る。その可能性もあるが、現状のままであると、既存の業種、今まで頑張ってきた業種というのは今後更なる競争にさらされ、何割しか生き残れなくなる。またそれは従業員が減る。仕事がなくなるということも意味するので、失業者などであふれてしまう可能性も高いのではないかと思う。
振り返ってみると過去20年間で日本は今までこんな悲惨な時期は無かったと思う。落ちるところまで落ちている気がするが、底は青天井、底に天井などなく、本当に沈没レベルなのかもしれない。何故かというとこんな状況にも関わらず、国としての何か!というものが何もないからだ。というか、色々法改正などをしているが、売れない店は去れ!売れない店の仕事は無いよ!みたいな政策があり、余計に人々の生活を貧しくしているように見える。(政治家たちは守られている中でこのような事を平気でやっている)
今後どうなるかは分からないが、現実はこんな状況ではないかと思う。
それとこんな中でどうして行けば良いのかというと、一応どんな中でも競争下で生き残る企業はあるので、やはりその中で頑張って生き残る。これが一応のセオリーらしい。
この点はどの業界でも何でもそうだけど、ライバルに勝てるぐらい一生懸命にやれば生き残れるという話だ。色々と調べてみると、こういう結論を言う人が多かった。
何故かというと、商売も予測不可能なことがほとんどだからだ。売れると思ってやっても売れない。売れないと思ってやったら当たったなど、自分の考えと相手の考えは実は大きく異なっているのだが、それに気が付かない。だから商売は飽きない(商い)と言われているらしい。
今回は自分が見聞きした情報を元に書いてみただけの話で、断片的かつ偏見が大いにある書き方なので、特に深刻に考えることはないようにするのが良いと思う。最後までご確認ありがとうございました。